バラの冬の剪定、誘引、移植等について教えて下さい

[園芸相談センター]の過去ログです

mami 【東北】 2005/12/07(水) 20:51:47
 バラに関してお聞きしたいことがありましてやってきました。
冬の剪定等についてなのですが、本によっては年内中のほうがいいと書いてあるも物もありますし、三月までならいつでも可とかいてある物もありますし、いつ頃がいいのかな・・?っと悩んでしまってます。
 私の住んでいる所は、東北の宮城県の中では暖かく雪の少ない所です。
 イングリッシュローズを36種類地植えと鉢植えで、オールドローズはルイ14世、マダムピエールオジェ、セリーヌーフォレスティエ、マダムアルフレッドキャリエールを、全て鉢で育てています。(伸びるものは全てまっすぐに支柱に止めてあります。)
 オールドローズ達は少し元気がなくなってきましたが、イングリッシュローズ達は葉も茂り、いまだ元気に咲き誇っています。
 思っていたよりも大きくなってしまってお隣のバラに日があたらなくなってしまっている所もあるので、移植も数箇所したいと思っています。 
 剪定や移植は明らかに休眠にはいったな?と、思える感じになってからの方がよいのでしょうか・・・?その場合、元気なER達を見ていると年内中に様子は変わらない様にも思えるのですが・・。 
 それと、鉢植えの子達はどれも大苗で植えてから一年目で、直径40センチくらいの樽に植えてあるのですが、植え替えは必要でしょうか?
その場合は、土を落として根を洗ったりするのですか?それとも、下の方だけチョチョっとくずしてあげる程度でもよいのでしょうか。
 どなたか、教えて下さい、どうかよろしくお願いします。
 

はるき 【中国】 2005/12/08(木) 21:19:50
当方西日本ですが、剪定は2月上旬にしています。
年内なんてとんでもないです。きっちり剪定したあとに芽が動き出すと大変です。
年内にやるとすれば仮剪定で、芽が動いても切り飛ばせるようにします。

移植は最低気温が2-3度以下になれば早いほうがいいと思います。
植え替え、40cmの樽なら3年に一度でよさそうです。1年で植え替えるメリットが
ありません。上の方の疲弊した土を5cmほどごそっと取って(多少根が切れるのは
よし)新しい土にするくらいで充分でしょう。

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2005/12/09(金) 00:24:33
 こんにちは。
 追記です。

 苗の植えつけ時期、春と秋の剪定の時期を、地域別にまとめた本があります。地図が色分けされて、わかりやすい図です。

「バラを上手に育てるコツ 監修 日本ばら会 ブティック社 1999年6月発行」 66頁
 本剪定は、東北の宮城県周辺では、2月下旬から、3月上旬です。

 私も、直径40センチくらいの鉢の植え替えは、生育に問題がなければ、何年かに一度です。(夏場から調子が悪くなり、病気が疑われる年は、根を見るために、植え替えします。)

mami 2005/12/09(金) 10:29:15
 はるき様、R,ひろき様、ありがとうございます。

剪定は二月以降でよいのですね、焦って切らなくて本当によかったです!
植え替えも毎年でなくてもよいとのことで、冬へ向けての心配が一つ減った思いです・・。
「多少の白根が切れてもよしとする。」・・・何より心強くなるお言葉です・・。
 移植につきましては、ここ数日あたりから最低温度が−2度くらいになってきておりますので、来週あたりから始めてみようと思います。
 その場合、根を傷つけぬように深く掘り下げて、その後は大苗の植付けと同じ様にすればよいのでしょうか?(元肥等)
 質問ばかりですいません・・。
 R,ひろき様、以前よりHP参考にさせていただいておりました(スリップス対策等)。
 バラの達人の方々にお話を聞いていただくことが出来、本当に感激です。
 
 頂いた一鉢の薔薇の綺麗さに、あっという間に薔薇病にかかってしまい、あれも欲しいこれも欲しいと後先を考えず無知のままに増やしていってしまい、初めての冬に向けてアップアップです。どうかよろしくお願いします。

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2005/12/10(土) 19:00:39
 こんにちは。
 ホームページを見ていただいてありがとうございます。(でも、達人じゃないです……。迷い人かも。)

> その場合、根を傷つけぬように深く掘り下げて、その後は大苗の植付けと同じ様にすればよいのでしょうか?(元肥等)

 普通のブッシュローズ(HTやフロリバンダ、シュラブでないオールドローズ)は、この方法で大丈夫と思います。
 詳細の移植方法は、NHK出版から出ている「バラ」(旧版のほう)に載っています。
 どうしても根が切れてしまうこともありますので、太くて真下に伸びる根をなるべく大事にし、切れてしまった場合は、鋭利な剪定ハサミで、切り口をきれいに切りなおします。
 葉が無い状態にして、枝も整理してある場合は、ざっくり堀りあげ、大苗のように、根を整理することもあります。
 そのあたりは、その株ごとの状態で、判断してみてください。

 つるバラや、イングリッシュローズ(モダンシュラブ)のなかで、枝を長く残すタイプのものの場合は、ブッシュローズと同じように大苗状態に戻せないこともないのですが、翌年の花数が減るため、やや長めに枝を残す方法で移植することもあります。ただ、移植をしますと、どうしても、多少の影響は出てくるものです。

 移植については、現在、どのような状態のバラで、今年つるバラのように育ったか、それとも、普通のブッシュローズのように育ったか というのがわかりましたら、もう少し、詳細に書けるかと思います。

mami 【東北】 2005/12/10(土) 21:13:34
こんばんは。ご返答ありがとう御座います!
 実は本日、マッキントッシュ(100cm位に育ち、葉も茂り沢山咲いている)
シャリファアスマ(80cm位に育ち、葉は茂り蕾がちらほら)
シャルロット(2mを越すシュートが3本もでてしまい怖くなって
1.2mくらいの所まで切り、そこから枝分かれし、それも切り・・・で、かなりな不恰好のまま1.5mくらいで葉は重り、蕾もちらほら)
 を、掘り起こしてしまいました。
根っこは絶対切らないように・・・との思いで必死だったのですが、かなりブチブチといってしまいました。
シャルロットが一番切れてしまいました・・・。
そして、それらをそのまま鉢に植えてしまったのです。
根をきれいに切り直すことが必要だったのですね・・!
 お恥ずかしながら一連の作業で腰を痛めてしまい、鉢に移してお水を上げそのままの状態になっています。(鉢上はワサワサとしています)
 これは、このままで大丈夫ではないですよね・・・

 残っている株はヘリテージで、現在2m近いシュートが三本出ており、とてもよく茂っていて蕾も10個くらいある状態です。ツルのように育ったのだと思います。
これは鉢へ移すのではなく、地植えのまま移動させたいのです。
シュートの高さを保ったままの移植は可能でしょうか・・・?
 
 もう一つ、キャリエール(長尺もので購入し、現在3M、うどん粉ですが、発育はよかったと思います)を地植えにしたいのですが、鉢の土は落とした方がよいですか?
 先走ってしまったり、質問だらけで本当に申し訳ありません。
 宜しくお願い致します。
  
 
 

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2005/12/11(日) 00:04:45
 こんにちは。
 品種ごとに、書いてみます。

>マッキントッシュ(100cm位に育ち、葉も茂り沢山咲いている)
>シャリファアスマ(80cm位に育ち、葉は茂り蕾がちらほら)
>シャルロット(2mを越すシュートが3本もでてしまい怖くなって

 この3株は、地面から鉢への移植ですね。
 残った根の大きさと、移した鉢の大きさにもよりますが、地面から鉢へ移す場合で、この3品種でしたら、これから、以下のようにしてみてください。

・まず、残った葉を全部むしり取る。(葉の付け根から取って、付け根の芽が残るほどにする。)
・細い枝を切って整理する。
・根の大きさと比べて、根と同じか、やや地上部のほうが小さくなるように切る。50センチくらいになると思います。(根がもっと短ければ、短くしてみてください。)
・斜めに支柱をして、根がぐらつかないようにする。
・日当たりが良く暖かい場所ではなく、日当たりはほどほどで、暖かくない場所、風が当たらない場所を選んで、鉢を置く。

 根が切れた部分については、あきらかにちぎれて、剥けたり、裂けたり、半分つながったまま残ったりということがなければ、清潔な土に鉢植えするぶんには、さほど影響は出ないと思います。ただ、傷が癒えやすいということで、切り直しすることが多いのです。
 地面から鉢に移す場合は、大苗の姿のようにしたほうが、うまくいくことが多いです。ただ、根が途中で乾いたりすると、つかないこともありました。
 そのほか、根が減りましたので、地上部の葉や、小さい枝が残っていますと、そこから水分を失って、枯れ込むこともあります。そのため、葉をむしることが必要になります。枯れ込みが心配の場合は、風があたらないように工夫します。近所の農家さんでは、苗を植えたあと、肥料袋の大きいものの上と下を切り、支柱を立てて、苗に袋がかぶるようにしています。私も、輸入物などで、どうもつきにくそうだという苗を植えるときは、そのようにしております。

 シャルロットの枝は、現在1,2メートルになっているとのこと、もったいないのですが、確実につかせるためには、もう少し、切り戻してください。


>シュートの高さを保ったままの移植は可能でしょうか・・・?

 ヘリテージは、地面から地面への移植ということですね。
 葉をむしり取るのは、上の3株の場合と同じです。細かい枝も整理した方がよいと思います。
 根は、深く掘り取っても、60センチくらいまでで、地上部は、長くても、1メートル強くらいまでにし、シュートの数も2本くらいに減らした方が安全です。これは、根の量や、風よけの有無、移植先の日当たりぐあいなどにもよりますので、もう少し長くしても大丈夫なこともあります。
 必ず支柱をして、風や、何かにぶつかった場合に、枝から根まで、絶対揺れないようにしてみてください。水やりは、水鉢(植え替えた場所、ヘリテージの周りに丸くダムのような水止めを作り、そこに水を溜める。)を作って、植え替え直後にたくさんやり、水を切らさないように、やりすぎないように、水やりします。枝が比較的長く残りますので、風よけをしてみてください。


> もう一つ、キャリエール(長尺もので購入し、現在3M、うどん粉ですが、発育はよかったと思います)を地植えにしたいのですが、鉢の土は落とした方がよいですか?

 以下に三つ方法を書きます。

 根が鉢にきつく張っているときは、鉢の大きさにもよりますが、10号くらいまででしたら、鉢の土を全部落として植えた方がよいと思います。
 鉢から地面に移す場合、成長期の場合は、根鉢のまま、すぽっと移します。この季節は、根を崩すことができますから、崩して植えます。
 このとき、根を崩しますので、葉を全部とりまして、枝も整理しますが、地面植を掘りあげたのとは違って、太い根がちぎれず残っていますから、3メートルの枝は、2メートル近くまで残すことはできると思います。何本もある場合は減らした方がよいと思います。風よけや、水の管理はやってみてください。

 もうひとつの方法は、根が回った鉢を、少し崩すだけで、完全に土を落とさず、植える方法です。
 この場合、安全のために、葉は全部むしり取りますが、枝は、おそらく、3メートル全部を残せると思います。ただ、根をいじっていますので、枯れ込まないように、風よけと水の管理はします。

 最後の方法は、そのまま、元の鉢の土と同じような土を、移植先の地面に客土しまして、根鉢をほとんど崩さずに植える方法です。これは、軽く枝と葉を整理するだけで、大丈夫だと思います。ただ、根の様子が見られないのと、来年以降の根張りがやや不安なのとがあります。

 マダム・アルフレッド・キャリエールを、2番目の方法で、鉢から花壇に移したことがありまして、たしかに枯れ込みはしませんでしたが、根が伸びにくかったのか、花壇になじみにくかったのか、移した翌年は、あまり調子が出ませんでした。その翌年から、また元気になりました。


 腰を痛めてしまわれたとのこと、もし、腰の様子が許せば、最初の3本だけは、すでに根のほうをいじっていますので、葉を取って、枝を整理、切るところまでは、やってみてはと思います。でもほんとうに、お大事になさってください。あまりご無理なさらずに……。

mami 2005/12/11(日) 11:04:49
おはようございます、ご返答ありあがとうございます!
 葉をむしりとるのですね・・本当に勉強になります、ありがとう御座います!
鉢に移した三株は、シャルロット以外はあまり根が大きくありませんでしたので、地上から30cm位に切ってみます。
シャルロットも、玄関先へ移動の予定なので、かわいそうですが50cmくらいまで切ろうと思います。
 ヘリテージにつきましては、さすがに今日は掘り起こし作業は断念して、
移植先の風よけの工夫を考えなくては・・・と思っております。
 
 キャリエール、2か3番の方法でやってみます。
鉢にはバラ用の土を使ってありますので、同じ物を買ってくればよいのですね。 
移植した年に誘引しても大丈夫ですか?それとも枝を曲げるなどの負担をかけてはいけないでしょうか。

 気持ちもアップアップ、腰も痛い・・(泣)でしたが、
こんなに親切に教えていただくことができ、嬉しさでやる気がでてまいりました!
今日中に、3鉢の枝の処理をしようと思います。ありがとうございました!

 

R・ひろき 【関東】 [URL:http://www2s.biglobe.ne.jp/~mham] 2005/12/11(日) 19:10:05
 こんにちは。

>移植した年に誘引しても大丈夫ですか?それとも枝を曲げるなどの負担をかけてはいけないでしょうか。

 枯れこまないように管理すれば、誘引しても大丈夫だと思います。
 移植していない場合よりも花数は減りますが、残った枝に咲きました。
 土も、完全に落とさない場合は、似た土質の場所に植えたほうがうまくいきましたので、同じ土がよいのではと書きました。まったく同じ土ならだいじょうぶと思います。
 バラは、早めに移植しますと、関東では1月中旬ごろから白い根が張り始めます。ずっと枝を動かさないように、根元がゆれないようにしてみてください。

mami 2005/12/11(日) 21:54:39
[[解決]]
こんばんは。
本日、ご指導頂きましたように鉢に植えた物の枝や葉の処理を終えました。
支柱を立て、あまり風の当たらない所に置きましたので、
後は、枯れこんでこないことを祈りたいと思います・・。

キャリエールは、誘引してもよいのですね、移し先は誘引が出来ないとちょっと厳しい場所だったので、よかったです。
来年はあまりお花をつけてくれなくても、
健康に葉がしげっていてくれれば、それで満足・・と思っております・・・。

 昨日は雪が降り、少し積もりました。
残るヘリテージ、キャリエールを、できるだけ早く移植してあげたいと思います。
 無知な私にわかりやすくご指導してくださり、大変感謝しております。
またどうしても解らない事にぶつかってしまうかもしれません、
申し訳ありませんが、その時は、またどうか宜しくお願い致します。
  ありがとうございました。


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