レモンの実の収穫タイミング

[園芸相談センター]の過去ログです

のりりん 【関東】 2005/11/04(金) 16:15:24
今年の秋に始めてレモンの木(リスボン)の鉢植えを買いました。
1m位の大きさで、初めから実を6個つけていますが、いつ収穫していいのかタイミングがわかりません。
まだ実の色は黄色くなっていませんが(真緑です)最近少しづつ、葉が黄色くなって落ちるようになってきましたので、これ以上木に負担をかけないように、もう収穫してしまった方が良いのかと思っています。
どうなのでしょうか?
住まいは横浜市ですが、寒い日・・木枯らしの吹く日や雪の降るような日は、家の中に入れてあげた方が良いのでしょうか?

Iwasaki 【近畿】 2005/11/04(金) 18:48:41
檸檬の収穫は 実の大きさで行います。
黄色く成ってからでは無く 緑色の状態で収穫します。
市販の檸檬の実位の大きさで 収穫すればよいです。
常温に置いて置けば 徐々に黄色く成って行きますが 緑色の状態でも果汁は使えます。
檸檬は一年中 季節に関係なく収穫出来ます。長く木に果実を置いてると 木に負担がかかりますから 早めの収穫をお勧めします。

pinetree 【九州】 2005/11/04(金) 20:11:31
 収穫時期に関してはiwasakiさんがお書きの様に,青果で収穫するのが基本で,その色が国産レモンの証です。輸入レモンはエチレンガスだと思いますが,催色処理しているために「レモン色」になっているはずです。

 大きさが収穫の目安になるのは確かですが,大きさは温度や樹の状態で異なります。暖地での栽培で薄なりは明らかに大玉になります。また,何らかの理由で根傷みなどを起こした場合,極端な大玉になることもあります。「どんぶりで作るレモンティー・・・」の書き込みも過去ログにあったかと思います。

 レモンは常緑樹で黄化落葉は正常な状態ではありません。乾燥や過湿,ならせ過ぎなど,何らかの原因があるはずです。多分,着果過多と水不足ではないかと思います。
 一部が落葉するくらいなら回復は可能ですが,冬に寒風にあてるなどは避けた方がよろしいでしょう。
 状況がよく解りませんが,私なら,すぐに実を採って,根を切らないように注意して,2号ほど大きなサイズに鉢増しし,薄い液肥と葉面散布を行うでしょう。

Iwasaki 【近畿】 2005/11/05(土) 04:01:26
檸檬の黄化落葉現象に付いての返答を 書き忘れていたので 追加しときます。
pinetreeの書かれている 乾燥や過湿及びならせ過ぎ等の他に 害虫の食害による落葉も有ります。
鉄砲虫(カミキリ虫の幼虫)や根切り虫(こがね虫等の幼虫)による影響も考えられます。
鉄砲虫の場合は 幹に穴があり 大鋸屑状の物若しくは ヤニが出てきますので発見はしやすいです。
一方 根切り虫は 字の如く 土の中に居て 根を食害しますので 見た目では発見できません。この場合は土を掘り返して調べなければいけないので樹に負担がかかります。
根が傷んでいる場合は 肥料を与えてはいけません。
又 後考えられるのは 環境の変化による 生理現象も有ります。
その他 考えられるのは 根詰まりに因る落葉です。
元々 檸檬の樹は 結構大きくなるので鉢植えよりは 路地植えに適しています。
私が栽培している 檸檬の樹は 樹高が約4m位で枝張りは直径で約5m位に成っています。果実の収穫量は月あたり約25個位です。

のりりん 【関東】 2005/11/05(土) 11:24:27
Iwasaki様、pinetree様、ご丁寧な回答をいただきありがとうございます!
早速今朝、レモンの実を収穫いたしました。
(実が黄色くなるまで待っていたのは間違いだったのですね・・)

落葉は毎日3〜5枚で続いています。
Iwasaki様の書き込みにあるような害虫の確認をしたのですが、少なくても鉄砲虫の疑いは無いようです。
樹は1m30cmくらいあるのですが、葉つきはそれほど多くなく、ヒョロっとしているので、6個の実が負担だったのかなとも思います。
それと鉢も少し小さめです。今内径を計ったら21cmでした。
すぐに水切れを起してしまいます。

買った園芸店で、植え替えは来春になってからしてくださいと言われたので、テラコッタ鉢は買ってあるのですが(内径31cm、鉢底内径で22cm)植え替えはしないでいました。

pinetree様の今すぐ植え替えを、というアドバイスに従おうかどうか迷っております。
pinetree様は九州にお住まいですが、ここは横浜なので、もうすぐ最高気温でも15度くらいになってしまうと思います。
植え替えしても大丈夫そうですか?

樹の半分から下の葉は元気が無いので(緑が少しうす緑になってしまってます)冬を無事越せるか心配です。
南側ベランダに置いてあり、日当たりは良好です。

pinetree 2005/11/05(土) 12:37:10
 様々な条件がありますので断定はしませんが,葉の黄化は,多くの場合,根の減少や衰弱によるものです。「今秋買った 初めから実が6個」であれば,多分,着果過多による細根の減少,衰弱だと思います。

 ミカン類では果実が着けば根が減るのは当たり前なのですが,ある程度の大きさになり果実負担に耐えられる状態にならなければ限界を超えることになります。幼稚園児にマラソンをさせるようなものです。品種によっては,果実がすぐに着きますが,「実がなること」と「実をならせて良いかどうか」は,全く別の問題なのです。デコポンなどでは,そのことで苦労した農家は数知れません。

 植木市やホームセンターでは,果実付きの苗が売られていますが,その理由から,私は買い求めることはありませんし,お勧めもしません。
 ただ,家庭園芸では,早く実を見たい,出来るだけ樹を小さく維持したい,などの条件もありますので,実をならせることが絶対ダメと言うものでもなく,衰弱,枯死させないレベルで踏みとどまらせることが大切なのかも知れませんね。その意味では
>それと鉢も少し小さめです。今内径を計ったら21cmでした。
>すぐに水切れを起してしまいます。
とありますが,現時点でもそうならまだ回復は可能です。温度次第ですが,生育期に水を吸わなくなったら,根の活性が落ちてほぼ手遅れの状態です。

 秋の植え替えは,寒くなる前に根が張り,寒さに耐え得るだけの状態になることが必要です。園芸店が春の植え替えを奨めたのは当然と思います。その一方で,鉢増しをお勧めするのは,乾燥,過湿の急激な変化を避け,根を保護するためです。
 今の状態だと乾燥時は鉢の内部までからからに乾いているはずです。鉢増しすれば,新しい土が保水しますので,乾燥害は軽減できます。ただ,根の伸びは期待できませんので,根鉢は崩さず,固まった土をごく軽く崩すくらいにとどめた方が無難です。あなたがお書きの「植え替え」と,私が言う「鉢増し」は,多分,イメージが異なるものです。

 低温期の鉢増し後の水管理は,最初,元々の根鉢の乾燥に気を付けながらも,あまり多量にかん水しないようにします。根鉢と新しい土が馴染めば,極端な乾燥は少なくなります。
 常に湿った状態では根傷みを招きます。その意味で,今の時期の鉢増しは2号ほど大きな鉢にしたほうが良いのですが,注意さえすれば10号でも結構です。ただ,寒く,曇天が続くような時期は過湿に注意してください。

 ベランダ園芸を想定しておりますが,iwasakiさんがお書きのように,本来は露地植えの方がベターです。条件が許すなら,来春,特に冬の寒風を避けられる場所に植えたらよろしいかと思います。

Iwasaki 【近畿】 2005/11/05(土) 12:38:51
出来れはすぐに 鉢増しを行って下さい。
二周りほど大き目の鉢に 土を崩さない様にして 植え付けてください。
園芸店さん等は 春の植え替えを 勧められますが 根詰まり等の症状が出て来たのであれば 直ぐに行わないと枯らす 原因に成りかねません。
植え替えた後は 少しの期間 直射日光の当らない 日陰の風通しの良い暖かい場所で 保管してあげて下さい。

のりりん 2005/11/05(土) 16:28:03
pinetree様、Iwasaki様

早速のアドバイスをありがとうございました!
専門家のお二人ともが手遅れになる前にと鉢増しを勧めてくださっていますし、横浜の天気予報を見たらあと3〜4日後には最高気温が15度、最低気温も10度を割る日があるようでしたので、大慌てで、今鉢増しをいたしました。

既に買ってあるテラコッタは壁の厚みが3センチ以上ありますし(重い〜!)買ったときに入っていた白いプラ鉢より根にも良さそうです。
土は赤球土6:腐葉土3:砂1とありましたが、砂が近所の園芸店になかったので根腐れ防止剤入りバーミキュライトで代用してしまいました。

鉢から抜く時、なかなか抜けずに苦労したほど根が回ってしまっていました。植え替えの間に更にハラハラと葉が数枚落ちてしまいましたので、かなり危ない状態だったと思います。

鉢増し時には、特に肥料は足しませんでしたが、これで肥料は来年の春にあげればよろしいですか?
pinetree様は
>薄い液肥と葉面散布を行うでしょう。
とおっしゃっていますが、今の私のレモンの樹はやはり液肥が必要でしょうか?
また葉面散布って肥料の入ったお水を葉っぱにスプレーすると言うことでしょうか?

私の家はマンションで地植えにしてあげられないのですが・・・
Iwasaki様のアドバイスにしたがって、しばらく暖かい直射日光の当たらないところに移動しておくことにいたします。

pinetree 2005/11/05(土) 18:19:58
 変な言い方ですが,肥料を施すかどうかはのりりんさん自身が判断されることです。ただ,お書きの状況で,私なら,少なくとも液肥だけはすぐにやります。

 液肥は病人に対する流動食のようなもの,葉面散布はカンフルやドリンク剤のようなものです。使い方は過去ログにもありますのでご覧ください。
http://botany.cool.ne.jp/msearch/msearch.cgi?query=%97t%96%CA%8EU%95z%81@%94A%91f&key1=2005&key2=01

 葉の黄化は,多くの場合チッソ不足の結果です。今の時期にチッソが不足すると,冬季の落葉が増えたり,来春の花ボケや結実不足,樹勢低下の可能性が高まります。
 水を吸っているようですので,危篤な状態ではありませんし,肥料も吸えますので液肥(流動食)で充分と思います。ハイポ○ックスなどでしたら,500倍程度で,かん水がわりに4〜5回与えればよろしいのではないでしょうか。効いたら黄化した葉の葉色も戻るはずですが,これも根の活性と温度次第です。

 回復が認められない場合や,低温期になって肥料を吸えなくなったら,葉面散布をおこないますが,多分,その必要は無いのではと思います。市販の葉面散布剤でも結構ですが,尿素の500倍液が最も効果的でしょう。硫安などを含む肥料を溶かしてかけると,落葉することがありますので止めといたほうが無難です。

 責任は持ちかねますが,鉢から抜くのに苦労する状態なら,まだまだ大丈夫でしょう。回復を祈ります。

のりりん 【関東】 2005/11/06(日) 09:16:40
[[解決]]
pinetree 様

色々とアドバイスをありがとうございました!!!
そして説明もとてもわかりやすくって、ためになりました。
500倍の液肥をあげてみることにいたします。
今朝は寒いのでレモン君も心なしか元気がありません。。。
さっそくこれからすぐにあげてみます。

皆様のおかげで、私でもレモン君を救ってあげられるかも知れません。
頑張ってみます!!
本当に本当に、ご親切にありがとうございました。 

のりりん&レモン

のりりん 2005/12/04(日) 17:39:25
Iwasaki様、pinetree様

お蔭様で、レモンの木が元気になりました!
葉が落ちるのがおさまったと思ったら、新芽がどんどん出てきてます。
その上、一つですが花芽までつけていて、少しづつ膨らんできました。
今度は元気すぎて心配ですが、花芽はこのまま付けておいて良いのでしょうか?
春までは花芽は付かないと思っていましたが、お部屋があたたかすぎるのかもしれません。

6〜7回薄い液肥を施したあと、日当たりのある部屋の中に置いています。葉面散布は行いませんでした。

Iwasaki 【近畿】 2005/12/04(日) 22:50:21
のりりんさん レモンの木が元気に成り 良かったですね。
>今度は元気すぎて心配ですが、花芽はこのまま付けておいて良いのでしょうか?
花芽は このまま付けて置いても 良いのです。
花芽が付き 新芽が徒長して来るのはレモンにとって 良い環境に成ったと言う事です。
ある程度伸び 枝の数が増えたら 混み合っている枝を 剪定してあげて下さい。
前に実が成っていた枝を中心に透かす様な感じで剪定をしてあげてください。
後は前にも書いて居た様に ある程度の大きさに実が成れば 順次収穫して行けば良いです。
それと 肥料の遣り過ぎ特に窒素系には注意して下さい。実が付き難く成りますから。

のりりん 2005/12/05(月) 21:52:48
Iwasaki様

お久しぶりです!!
お返事ありがとうございました。

おかげさまでレモンは本当に元気になって、ツヤツヤした新芽を沢山出してます。
花芽も日々膨らんで、先の方がちょっとピンク色ですごく可愛いです。
付けたままで良いというアドバイスを読んでホッと安心いたしました。

肥料はレモンの木を買ってきたときに(10月)に固形の醗酵油粕/窒素4:燐酸6:カリ2を3個ほど鉢に埋め込みましたがそれ以来は、薄めたハイポネックスを週に一回ほどあげています。
園芸店では、次に固形肥料を埋め込むのは、5月頃と言っていましたが、そのペースで良いでしょうか?

Iwasaki 【近畿】 2005/12/06(火) 04:10:01
のりりんさん レモン等の柑橘類は 燐酸とカリを主体にした肥料が向いているかもしれません。
燐酸は花や実の付を良くしますし カリは根の成長には 欠かせません。
特にレモン等の一年中収穫する様な果樹には 必要です。
ただ 窒素系の肥料は樹の成長には良いのですが 与え過ぎると実の付が悪くなったり 果実に独特の苦味なども出てきます。
のりりんの書かれている固形の醗酵油粕はゆっくりと成分が溶け出して行くために約二〜三ヶ月位かかりますから 固形の醗酵油粕等の肥料は 年に二〜三回位の目安で与えれば十分です。
ハイポネックスを 与える場合は 500倍液で10日に一回位が目安です。 

のりりん 2005/12/06(火) 16:56:40
Iwasaki様

肥料について教えていただきありがとうございました。
窒素と燐酸、カリについてわかりました。
調子に乗って窒素系の肥料をあたえていると、苦味が出るというのはショックですね。

今のところはハイポネックス位にしておくことにいたします。

それで・・・今日見つけたのですが・・・(今頃!)葉の裏に細かい白い虫か何かが居て(これは葉ダニ?)蜘蛛の糸のよう細い糸状のものも着いています。
木の下のほうの葉に主に発生しているようです。

何か駆除薬を散布したほうが良いのでしょうか?
木はまだそんなに大きくないし、葉の数も少ないので、ぬれた布のようなもので葉をふき取ってあげるだけでも大丈夫でしょうか?
レモンを収穫できたら食べたいので、あまり農薬を散布するのは気がすすみませんが、やはり必要なのでしょうか?

Iwasaki 【近畿】 2005/12/08(木) 22:26:41
多分ハダニでは無いかもしれません。ハダニは暖かい乾燥した環境を好みます。その為ハダニの場合は 霧吹きで定期的に水をスプレーするだけでも発生は抑えられます。
又水で洗える場合は 洗い流すと駆除できます。
ハダニ以外の可能性はミカンワタコナジラミ等も有ります。
ミカンワタコナジラミの写真が載ったサイトが無いので 参考に成るかと思いますので 一般的なコナジラミの写真が載ったサイトのアドレスです。http://www.jppn.ne.jp/fukuoka/boujyo/kaboku/5115.htm

のりりん 2005/12/11(日) 12:04:31
Iwasakiさま

参考サイトのご紹介をありがとうございました!
ダニとかシラミとかなんだかゾッとしてしまいますが・・・どうもコナジラミでもなさそうな気がいたします。
Iwasaki様が書いてくれていますが、水ふきんで拭き取ったら、発生が抑えられたようですので、ハダニではなかったにしても、今のところおさまっているようです。

ハダニの場合は水をスプレーするだけで発生を抑えられるというのはとても勉強になりました。
素人はすぐに園芸店に走って、農薬を買うことしか考えませんし、園芸店の方もその方が儲かるためか、すぐにスプレー薬を使うことを勧めます。

昨日数えたら、花芽が10以上ありました!
これは少し選定をして、少なくしなくてはならないのではと思いました。
何しろまだ1m20cm位で葉の数も少なめなので、また木に負担になってしまうのではと心配です。
花が咲いたら、幾つかを残して、花を取ってしまう方が良いのでしょうか?
それとも、このままで様子をみて、実ができた段階で剪定すれば良いのでしょうか?
本当に次から次へと質問が出てしまいすみません。

Iwasaki 【近畿】 2005/12/11(日) 23:23:49
果実栽培で 実の間引きは基本的に花が終わり 実が活着してから行います。
理由は 花が咲いたからと言って結実するとは限らないのと 樹の生理現象で落果する事があり ある程度実が成長してから行います。
レモンも含む柑橘類は 花や果実が極端に小さい時には 行いません。
ある程度の大きさ(レモンの場合は直径約8o以上)に成れば 密接した実を間引きます。

のりりん 2005/12/12(月) 10:03:03
Iwasaki様

ありがとうございます。
そうですね・・・(^^; 何となく花が咲いたら全てレモンの実になってしまうように思っていましたが、そんなことは無いのでしょうね。
いったい幾つ位の花が実際に実を付けてくれるのか、すごく楽しみです。
ゆっくりと花芽の成長を楽しみに見ていようと思いました。
ありがとうございました!!

今年の冬はレモン君に楽しみをもらえそうです。


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