曼珠沙華はどのようにして増やすのか?
ありちゃん
【九州】
2005/09/22(木) 20:17:20
曼珠沙華(彼岸花)はどのようにして増えているのか? 球根を掘り返しても球根どうしつながっていません花が実になって増えているような気がしますが?増やす方法を教えてください。
たちつ
【近畿】
2005/09/22(木) 21:26:38
http://www.yonemura.co.jp/zukan/zukan-f/kaindex/z-higanbana.htm
リコリス とか ヒガンバナ の名前で球根が販売されています。
堤防とか、田畑や塘路脇の隅にもあります。其の球根を掘ってくれば、
良い。
通常は、球根が分かれて、繁殖します。種が付きそうですが、成熟しません(染色体不完全・種が取れないものが殆ど。) 単体一個一個バラバラに植え込むより、穴を25cmの深さに大きく掘って、纏めて投げ込んでおいたほうが良い。穴の上下や周りの土は柔らかく解して、腐葉土を4割り程混ぜて、柔らかく・保湿を保てば、花も大きい。植木鉢でも、良いですが、浅い狭いので、花が小さい。栽培の状況にも拠りますが、球根一個に一茎の花が咲くというより、大体2-3割り程しか咲かない。
だから、里に集まって、沢山咲いているのは、その4-5倍の球根が埋まっていると云う事です。ヒガンバナは環境が悪いと、歩いてどこかへ引越ししていきます。実際には、浅ければ深く潜り、深ければ、浅く這い登ってきます。地表に現れて、転がったり、雨水で流されたり、風で飛ばされたり、して旅に出ます。その為には硬い土より、柔らかい肥沃(有機質の多いフカフカの土)が適しています。実際掘ってみれば、全体的に土は柔らかい。硬いところには生えていない。土地の真ん中には少なく、夜逃げしやすいように、隅っこに多い。どうやって登るのか判りませんが、斜面でも下より、上の方に多い。 (・・?
登山靴でも履いているのかもね。 気が弱いから、集まって住んでいる。 横断歩道 みんなで渡れば怖くない の性質。 毒をもって、自衛しているので、病害虫は少ない。本当に、目立ちたがり屋で派手な癖に、気が弱い。(^_^;)
花は葉を見ず、葉は花を知らず と変わっている。変人。
でも、お嫁さんの簪のように、綺麗な花です。私も赤白黄色と沢山植えています。
cactus
2005/09/22(木) 21:30:32
花が実になって増える事はありません。やはり球根からでないと無理の
ようです。浅く掘ったとしても球根は出ませんよ。少し深めに掘って見
て下さい。例え茎が切れたとしても、大体の位置は分るはずですから、根気良く掘って見て下さい。
サキちょん
【関東】
2005/09/23(金) 00:07:08
横レス失礼します(--;
もう彼岸花が咲く季節なんですね〜。毎年道端に咲いているのを見かけますが、こぼれ種で増える植物かと思ってました。球根のみでしか咲かないのですね。
たちつさんの解説の面白さにヤラれ気味です。そんな可愛い性質の花だったとは。
厚かましくも便乗させて頂いて質問ですが、懸崖鉢なんかの深型ポットでも育てられますか?あと、いま球根を植えても今年は咲かないですよね……。彼岸花の苗なんて売ってないものでしょうか(笑)
たちつ
【近畿】
2005/09/23(金) 02:51:23
ヒガンバナは、時期が来れば、花茎をスゥっと伸ばして、3-4日間しか咲かないので、足掛け1週間程度強で花が終わります。従って、球根しか売りにくい。又花が咲いて、しばらくたってからでないと葉も出て来ない。逆なら、苗として、商品にもなりますが。
更に、咲いたり咲かなかったりと、花に確実性がないので、売りにくい。エチレン処理するか、花芽確認の為に、球根一つ一つレントゲン検査しなければなりません。(推測・想像)
どんな鉢でも良い。私は、花壇直植え と 大きな蘭鉢(花ザクロ・大型オキザリス・リコリスと競演) と 65cm100均プランターに植えています。プランターには、ビオラが入っていたし、最近はケトウが植わっていた。リコリスの花芽が見えてきたので、ケトウを引き抜いた。
共演させるためには、ヒガンバナの花丈の半分以下の草花にしないと、目立たない。
白花・紅花とも、環境によって、土地の成分?によって微妙に発色が変わる。白花は緑がかったクリームとか、赤みがかったクリームに、紅花は、濃い赤とか薄い赤とか。イロイロな場所で摘んできて、比べないと判らない程度。
サキちょん
【関東】
2005/09/23(金) 09:56:16
たちつさん、横レス質問にご返答いただきありがとうございます^^
そういう特質上で鉢花では売られないんですか。
蘭鉢での競演、さぞや見ごたえのあるお花陣!?素敵ですね〜v
来年の夏になったら私も球根を植えて育ててみます。
らんちゅう
【関東】
2005/09/23(金) 10:58:38
みなさんこんにちは
彼岸花 販売していますよ 今年は締め切りになってしまった様ですが
http://lycoris.jp/
こちらのサイトにも書いて有りますが 彼岸花は染色体が3倍体で花が咲いても実が付かないそうです 中国のは2倍体で実が付くそうです
同じリコリスでも園芸種と違って 彼岸花の様な野生種?では 比較的 根が深く張りますから 鉢植えでは 深鉢の大鉢に 数個 植えた方が 花のお休みの時も少なく 又 球根の分球にも有利だと思います
ぽー
【関東】
2005/09/23(金) 11:46:35
すみません、まったくの横レスです。
>ヒガンバナは環境が悪いと、歩いてどこかへ引越ししていきます。
たちつさん、娘と2人で爆笑してしまいましたよ。
ちなみに
>気が弱いから、集まって住んでいる。 横断歩道 みんなで渡れば怖くない の性質。
「横断歩道はひとりで渡っても怖くないだろっ。それとも、彼岸花はそこまで臆病なのか?」と娘がツッコミを入れております(爆)。
そういえば去年の今ごろ、やはり彼岸花ネタで盛り上がったスレがあり、そこでは「球根が夜な夜な出歩いている」説に深くうなずいた私です。
とっても面白い話が出てきますので、オヒマな方はご一読を。
http://botany.cool.ne.jp/wwwlng.cgi?print+200409/04090148.txt
うちでは野生種2株をプランターに植えて3年。年々花つきが悪くなるので、春に掘り返したら、プランターいっぱいに球根が分球増殖していたのでビックリしました。
根が浅いと球根が充実しにくい=花が咲きにくいのですね。
来年はもっと深いコンテナに植え替えよう・・・。
ようさん
2005/09/24(土) 15:28:18
みなさ〜ん!
私も横レスさせてください…
過去ログにある救荒食料として導入されたと言う話を私も長老から聞いたことがあり、その際に3倍体であることも知りました。 3倍体であるがゆえ不稔であるが中国原産の2倍体の物よりも澱粉重が多いからだと教えられ「でもそれであれば4倍体のほうが有利かもしれないのに…」と疑問を深めた事があります。 でも分球による繁殖率に3倍体個体がかなり優れているとすれば理解できますよね。 何れにしても放任してどんどん増えることは事実です。 同じリコリスでスクアミゲラやスプレンゲリーを球根生産している農家さんに知り合いがあります。 これらの増殖は「ノッチング」で行われています。 球根ベース(球根の根が出る基部の部分)を十字に切込みを入れて植え付け、切り込み部分に「木子」を発生させる方法です。 ノッチングして1年作で5〜10倍程度の小球が収穫できるそうです。
Sub-Rosa
2005/09/24(土) 19:29:33
>ヒガンバナは環境が悪いと、歩いてどこかへ引越ししていきます。
>土地の真ん中には少なく、夜逃げしやすいように、隅っこに多い。どうやって登るのか判りませんが、斜面でも下より、上の方に多い。 (・・? 登山靴でも履いているのかもね。気が弱いから、集まって住んでいる。 横断歩道 みんなで渡れば怖くない の性質。
ヒガンバナは放浪癖があるんですね、「フウテンの寅さん」ならぬ「フウテンの曼珠沙華」或いは「認知症」かも知れません。突っ込みどころ満載の花ですね。
>その際に3倍体であることも知りました。3倍体であるがゆえ不稔であるが
3倍体とは、超〜簡単に言ってしまうと、「種無しスイカ状態」(種無し葡萄とは趣向が違いますので御注意ください)です。花は咲くけど不稔性(種は出来ない)と言う事です。
たちつ
【近畿】
2005/09/26(月) 04:51:50
関連雑談。
三倍体・奇数体・未成熟染色体。
作物の染色体数は、通常2対となっていてこれを二倍体といいますが、中には人為的ないし突然変異により四倍体・六倍体等が存在します。四倍体や六倍体は通常の二倍体と比較して葉や果実が大型化します。二倍体と四倍体が交配してできたのが三倍体で、通常よりも遺伝子が多いため、正常に受精しません。種無しスイカはコルヒチン処理して出来た四倍体のものと二倍体のものを交配させて作り出す三倍体のため種子がありません。また、巨峰は四倍体のため通常の葡萄より果実が大きくなっています。
詳しくは専門書を、下記URLは、簡単な概説。外形的「お釜」=中性人間(気分的職業お釜やファションお釜を除く・医学系) 軽く読むと面白い。深く読むとネットサーフしたくなる。男女別姓表記や性別変更には感心しない古典派としては、お勧めできない。でも良く分かるHP
http://plus.hangame.co.jp/browse/db_detail.php?dir_id=110405&docid=25837
奇数になると、相手がいない。相手がいないと、結合できない。結合できないから、成長しない。成長しないものは種にならない。
種ができないから、親は長生きする。長生きするから大きくなる。
偶数体が多いと元々から、大きくなる性質がある。果実等を巨大化させるためには、偶数体を生命維持できる限界まで、数を多くすれば良い。反面自然界に存在しないので、その危険性を指摘する人もいる。
法規制している国もある。興味ある学者は、法規制の無い国で研究をする。その利用は、人類に有益なものもあれば、生物を絶滅させるに至るものも有る。一度できれば、量産が可能で、駆除物質の開発は可也後から、研究開発される傾向にある。その為かなりの犠牲者が出る。意図しないので、発生源は、不明か隠匿(パニック回避・責任回避)される。一般人はこの時点で、2次元的環境に置かれるので、右往左往するのみ。多分エイズもこの類と考えられる。結果的に、増えすぎた人口が抑制される。貧しい国に犠牲が偏在されるものの、貧富や地位に関係が無く平等な抑制手段であると考えられる。静かに、地下部で浸透することが、特に優れている。尚且つ主要国や擁護団体の保護下にあることが、より一層の繁殖に拍車が掛かっている。
元に戻って、どのようにすれば染色体を多くできるか。突然変異の偶然を待つか、高温・高圧・凍結・低圧分離・無引力・薬品処理・遺伝子操作・破壊光線である放射線・宇宙線・紫外線等を放射させるなど色々な試ろみがなされている。中々再現・継続生成しない(死滅・一代限りに終わる。)。
M2
【中国】
2005/09/26(月) 07:18:06
増殖法から遺伝子(染色体のほうが正しいかな)の話まで、う〜んここまで発展するのですね。すごい。
>レントゲン検査しなければなりません。(推測・想像)
花芽分化の確認は顕微鏡で見るのが一番なんですが、見てしまった芽は栽培できないので成長が揃ってないとまず意味が無いですね。それと実際にレントゲン(紫外線照射)をしてしまいますと100%で無いですが遺伝子が壊れて(変質して)しまって確認としては意味がなくなります。(照射時間が長いほど確実に壊れます)新しい種を作るのには向くのですが(特に紫外線に弱いセントポーリアはこの方法でよくされています)変質しやすい種ですとこの方法はまず無理です。
>過去ログにある救荒食料として導入されたと言う話を私も長老から聞いたことがあり
少なくとも生で食べると確実に体壊すほどの毒性をどうやって食べてたんでしょう?
後、雑談?何ですが、田んぼの周りに多いのは害獣(蛇・ねずみ)避けに昔は利用されたからだと聞いていました。たちつさんの書き込み見ていると田んぼにいると移動する必要も今までなかったのかな?と思いました。最近、すごく少なくなった気がします。
ようさん
2005/09/26(月) 15:22:36
リコリスの球根に含まれている有毒物質はアルデヒド系のリコリン(リコリスにリコリンってそのままなので覚えやすいですよね)がかなりの量含まれています。 植物毒のアルデヒドは殆んどが水溶性です。 球根を摩り下ろして水にさらし沈殿した澱粉を食用にしたと聞きます。 何度もさらすので球根重に対して、わずかしか澱粉としては取れないそうです… 食物が無い緊急事態と成れば、何でも食べるんですよね。 ちなみにネズミやモグラ除けで畦道を守るためだけではなく、堤防のノリ面緑化に大量のヒガンバナが植えつけられているところもあるそうですよ。 ネズミが大量に繁殖すると堤防の強度も落ちるんだとか…
たちつ
【近畿】
2005/09/26(月) 16:45:04
ヒガンバナの四方山話。
デンプン(糊)が多いので、飢饉の時の非常食として、貝原益軒が推奨した。
モグラに対して、通り抜け禁止の交通標識として、畦に植えた。
最近は、敷地が狭い・機械化農業・区画整理や開発・核家族化による伝承が無い・嫌われる等で大変少なくなった。
ハイカラさんが通れば、パパロッチでマァ〜マソナタ、娘扇に息子刃物。) (^_^;)
其の他 ソテツの実・草ソテツ・ゼンマイ・団栗・トチノ実・カヤノ実等も、大飢饉の非常食になるようです。もっとも、平和な今は、嗜好食・珍味として、食べる人もいる。只 エグ味や体調の適不適もあるので、特殊な前処理が必要です。これも経験が産んだ生活の知恵・文化でしょうね。人間極限にまで落ち込まないと、自然の有難みや知恵が働かない。 と云う事でしょうね。用事地蔵に無用仁王?。
M2
【中国】
2005/09/27(火) 05:46:07
ようさんさん、たちつさん、ありがとうございます。
人の質問のところでしたので返事は期待していませんでした。ふと思ったことでつい書いてしまったのですが、いつもなら書かずに自分で気が向いたときに調べてみるのですが、こうやって帰ってくるとやっぱり良いものですね。
>ネズミが大量に繁殖すると堤防の強度も落ちるんだとか…
あははは・・そうでしょうね。カニやザリガニと同じで穴を掘ったり、植物傷めたりしますからね。こっちのほうは効果今でもありそうですが、田んぼのほうは向かいと違って早生種の栽培が盛んになりさらに極早生の主も出来ヒガンバナの効果のある時期(地下部は問題ないでしょうが)には、もう刈り取りも終わっている地方も出てきました。なんとな〜くこの時期になると自然とのずれを感じてしまいます。
M2
【中国】
2005/09/27(火) 05:48:58
すいませ〜ん、誤字がありました。
>田んぼのほうは向かいと違って
田んぼの方は昔と違って
です。
ありちゃん
2005/10/01(土) 19:48:14
[[解決]]
皆さん、色々ありがとうございました。
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