苦土石灰の量・・・

[園芸相談センター]の過去ログです

なでちこ 【外国】 2005/08/25(木) 12:08:23
古い土をリサイクルして、新しい植え付けに使っていますが、そこに混ぜこむ苦土石灰の量がわかりません。花壇がないので、植木鉢に苗を植え付けていますが、一度にいくつもの鉢に植え付けをするので、一度にバケツ何杯分もの土を使います。本で調べても、平方メートルあたりの量しか記載してなかったり、『植木鉢にはひとつまみ』とか漠然としていてよくわかりません。土壌(地面?)と植木鉢では肥料の量も違うといいます。たとえば、10ℓあたりの土に何tぐらいの苦土石灰を混ぜ込めばいいのでしょうか。教えてください・・よろしくお願いします。
この次に鉢に植え付けようと思っているのは、酸性土をきらうという『トウガラシ』の苗なのですが・・・。

ハッピ−マン 2005/08/25(木) 13:00:08
なでちこさん、こんにちは。土壌のPHを苦土石灰で調整する場合、厳密にいえば、もとの土壌のPHがいくらであるかを知らないといけませんし、同じ量の苦土石灰をいれても土質によってPHの上がり方も違いますから、PHを測定しながら入れなさい、というのが正解です。
でも、これではご質問のお答えにはなりませんね。ということで、ここからは一般論です。たいていの植物はPHが6〜7で育ちます。園芸を商売としているところでは、その植物にあわせてPH管理をしておられますが、一般の家庭園芸では、シビアな調整をしておられる方は少ないでしょうし、特に問題のない限りPH調整の必要もない場合が多いと思います。どうしてもPHが心配なかたは、苦土石灰ではなく、有機石灰といわれる炭酸カルシュウムを主体としたものをお使いになったほうが確実です。
植物を普通の方法で何回か育てた古い土の場合、苦土石灰を入れる目安は、用土1リットル当たり、0.2g〜0.4gです。10&#8467は、おおよそ10リットルですから、2〜4gということになりますね。

なでちこ 2005/08/25(木) 16:25:28
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ハッピーマンさん!早々にご解答をいただいてありがとうごどいました。教えていただいた『有機石灰』、調べてみたところ値段の高いものでもないので、早速買って、安心して植え付けをしようと思っています。私は、まだ、園芸を始めたばかりで、「コツ」というか「カンカク的」なものも全くわからず、種まきをしては全滅したものが少なくなくて、苗が傷むことに過敏になり過ぎているのかもしれません。でも、いろいろ知りたいし、出来ることはやりたいと思っているので、納得できるご返答をいただいて、たいへん嬉しく思っています。これからも、宛にしてしまいそうですが・・ぜひ、よろしくお願いいたします。

ハッピ−マン 2005/08/25(木) 17:53:32
なでちこさん、わたしが植物に興味をもって草花や野菜を始めたころは、蒔いた種が全然発芽しなかったり、途中で死なせてしまった花など数知れませんでした。あとに残るのは札だけですが、それはもうどっさり残っています。植物を育てる基本は「環境」がすべてです。その植物に合った環境でないと、いくら水や肥料を与えても、逆にその植物を苦しめるだけになるのです。また、環境さえ合えば、植物は水だけでも十分成長します。特に、なでちこさんのように植木鉢で育てられるような場合は、植木鉢は隔離された狭い世界ですから、そこに植えられた植物は最初からハンディがありますね。だから余計に環境が大切になります。植物を育てるコツは、必要最小限のことをしっかりやる、それ以上のことをしない、ということだと思います。でも言うは安しで、なかなか難しいことです(笑)。うまく育てた人の例を参考にすることが一番役に立ちますから、こうしたサイトをどしどし利用されると良いと思います。生き物を育てるということはそれだけで尊いことですね。ともに頑張りましょう。

タネツリ [URL:http://homepage2.nifty.com/tane-tak/] 2005/08/25(木) 20:57:45
>PH調整の必要もない場合が多い…どうしてもPHが心配なかたは…有機石灰…
>必要最小限のことをしっかりやる、それ以上のことをしない…
 それを十分理解していただけなかったので
『有機石灰』…早速買って…
となったのだと思います。
 そこで、古土に腐葉土を2割加えれば、石灰不要ということを、新たに次に説明しました。
http://homepage2.nifty.com/tane-tak/fmsg/ph.htm

ハッピ−マン 2005/08/26(金) 09:19:41
なでちこさん、タネツリさんご紹介の方法は、まず土を1.7mmの網で篩いにかけて、微塵という細かい部分を除去します。次にこの土を乾燥させます。乾燥後の土に、土に対して20%の腐葉土を入れます。(腐葉土の量=乾燥した土×0.2)。
鉢数が多いと大変な作業になりそうですが、土の量は土の一部を取って乾燥させて水分量を調べて、全体の土の量を推定してもよいでしょう。また腐葉土を20%も入れるので微塵を丁寧に取る必要も無いかもしれません。古い土を新しくするひとつの方法として役に立てましょう。

なでちこ 2005/08/26(金) 13:50:53
う〜ん タネツリさんもハッピーマンさんもすごーい!レベルが高〜い!というか、私がまだまだ駆け出しなのがよくわかります。
でもでも、いちばん感動したのは、こんなにいろいろ経験をつまれている方たちが、私のように基本も知らない、園芸の大変さもよくわからない相手に、親切に教えて下さること・・・。
実はこのサイトにたどりつくまでも、お花をたくさん育てられている方に聞いたりしたこともあったのですが・・・。
『経験や!経験。理屈こねんと、もっとやらなあかん。みんな、いろいろ試行錯誤して、失敗して、今これだけのこと出来てるんや。相談するに足らん。教えてる暇もない。』・・・という感触で、実際なかなか教えてもらえないのです。
『とにかく、やってみ』と言われても、失敗に終わったあとは、あてずっぽうの改善策にしろ、見つけないかぎりはなかなか先に進む気にはならないです。
今、うちの鉢で咲いている『アスター』ですが、花はきれいに咲いたのですが、花が咲き始める頃から、葉っぱが枯れ始め、花が満開になる頃には茎も葉も茶色になり、見栄えとしてはさっぱりです。
何がいけなかったのか、今、てさぐりしているところで、『アスターは酸性の土壌をきらう』という情報を耳にして、今度植え付ける『五色とうがらし』も酸性の土壌を嫌うらしいので、今度は土にも気をつけてやってみようという話なのです。
「 有機石灰 」・・・お返事いただいて、喜んで買いに行ってきました。『そこまで神経質にならなくてもよいかも・・・』ということなので、苗の半分には有機石灰を入れずにやってみようと思います。
とりあえず、ひと安心出来て、余裕も出来たところで、
タネツリさんのいわれる、『石灰は不要・・・土壌検査結果』を勉強してみようと思いますが・・・。さっと読んだ感じでは、よく理解できませんでした・・・すみません。

なでちこ 2005/08/26(金) 14:58:18
タネツリさんのいわれる、『石灰は不要・・・土壌検査結果』を勉強してみようと思ったのですが・・・
う〜ん これって、ハイポネックスのガーデンブック(どこの園芸コーナーにもおいてあるやつ)に載ってる『バーク堆肥(pH7 〜7.5)』とは、また別物ですか?
『石灰は不要・・・』といっても、『土壌検査結果』の実際のpHは5.5〜6ですよね。
『酸性の土壌をきらう』という意味は、『土が酸性かどうか』というより、『P・Ca・Mg・Kが含まれているかどうか 』ということなのですか?
せっかく教えて頂いたのに、勉強不足で頭がついていかなくてすみません・・・。

ハッピ−マン 2005/08/26(金) 17:37:46
なでちこさん、PHというのは、学校で習った「水素イオン濃度」というやつですよね。水溶液の中にどれだけの「水素イオン」が含まれているかを示す指標でしたね。PHが低いと酸性で、水素イオン濃度は高いということになります。
植物の体は、葉も茎も根も、膜(表皮)で覆われていますね。このうち、栄養分を取り込む根は、表面の膜(表皮)を通して水に溶けた形で養分を吸収します。このとき、植物の種類によって栄養分を吸収しやすいPHが違うということです。ですから『酸性の土壌を嫌う』植物とは、PHが低いほうでは根が栄養分を吸収しにくいタイプの植物ということですね。
ところで、『土が酸性かどうか』という事と『P・Ca・Mg・Kが含まれているかどうか 』ということは違うことです。でもまったく違うかといえばそうではなくて、P・Ca・Mg・Kがどういう形で含まれているかとPHは深い関係があります。P・Ca・Mg・Kなどがある程度以上含まれている水溶液は、PHが安定していて、少しぐらいPHの異なるものが入ってもPHがあまり変わらないのです(緩衝作用といいます)。
『酸性の土壌をきらう』ということは程度にもよりますが、『植物が育たない』ということではありません。少しぐらいPHが低くても緩衝作用のある土壌であれば、PHが安定していることで、植物(根)にとって都合が良いのです。
植物を育てているとその土壌はだんだんとPHが低くなってきます。それは、植物の出す老廃物?によるものです。いろんな手段でPHを元に戻すことになるのですが、試験研究でもないかぎりPH=7前後にきっちり合わす人は少ないと(わたしは)思っています。たとえば、消石灰をまいてよく混合して何週間か寝かせてから植え込みなさい・・・などという表現がありますよね。もし土が乾燥していて寝かせた何週間のあいだに雨が降らなかったとしたら、土壌の状況はあまり変わりません。なでちこさんのご心配もそういう意味が含まれているのではないかと思います。このあたりは、資材業者がもっと親切に使い方を明らかにするべきだと思いますね。・・・使う者も当然ですが勉強しなければなりませんね・・・これが経験というものですね。
なでちこさん、方法はいろいろあるということです。ということは、自分なりの方法、自分はこの方法がいいんだ、ということが結論です。趣味の園芸の世界は自己満足、自己責任の厳しい世界でもあります。
さて、バ−グ堆肥は腐葉土ではありませんが、役に立つと思います。


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