柿の実

[園芸相談センター]の過去ログです

岳葉 【近畿】 2005/07/03(日) 11:16:59
 また、質問します。
 16年前、娘の誕生記念に食べて美味しかった柿の種を植木鉢に植え、植え替えを繰り返し10号鉢に植えています。その後、放任したために鉢底から根を伸ばし、地面からも幹が伸び3m程になっています。今年、初めて蕾を4つつけたのですが、開花後落ちてしまいました。
 実生の株には実がなりにくいと聞いたことがありますが、どうにかして実をつけさせる方法はないものでしょうか。

北浦啓臣 2005/07/03(日) 17:01:01
貴方が食べた柿が美味しかったので、其の柿の種を蒔いて育てても食べた柿と同じ実がほとんど、出来ません、(もし美味しいかきが出来たら新種類の発見者として貴方は有名になります。)今のままで実が出来ても小さな渋柿で食べられません どうすれば美味しい柿が造れるか,柿にはいろいろの種類があります、一般に甘い柿と渋柿とに区別されます
甘い柿を作りたい時は、甘い柿の枝を取って来て接木をしなくて下さい
接木には少し技術が入りますが、ほとんどの果実は接木をしています
出きれば植木屋さんで接木した苗を選んで育てた方が間違いありません
庭に生えてきた木を大事に育てても良い実が出来ません

Iwasaki 【近畿】 2005/07/03(日) 17:30:37
岳葉さん こんにちは 
貴方の蒔いた種はどの様な柿の種類でしょうか。私の経験から柿は実生(接木で無い木)の場合ほとんどが渋柿でまれに 甘柿が出来ても始めの内は ほとんどの実が渋柿か若しくは一個の実に半分位渋が入ります。木が古くなるにつれ 甘柿が増えてきます。今年初めてつぼみを付けたとの事ですが 果実の場合ほとんど一年目の花が実として残るのは難しいです。

pinetree 【九州】 2005/07/03(日) 20:33:56
 実生の柿が成りにくく、親と同じものにならないのは確かにおっしゃるとおりですが、この場合は「娘の誕生記念」と「16年間育ててきた」という、実生の柿そのものに実をつけられるかどうかが重要なのではないでしょうか?

 まず、成るかどうかですが、今年、多少なりとも花が咲いたのなら、来年はもっと数が増えますよ。落ちるかも知れませんが、きっとすぐに実が着く時がきます。ほっといても成るようになると思います。娘さんの成人の頃に実ったら、それはそれで楽しいかも知れません。
 もし、お急ぎなら、10月頃だと思いますが、金ノコで木部に達するくらいまで皮を切れば実が着きやすくなります。この方法は「環状剥皮(かんじょうはくひ)」と呼ばれる方法です。主幹ではなく、側枝にするようにしてください。ただし、切る程度が強すぎると衰弱しますし、ひどい場合は枯れる事もありますので、そのおつもりで。

 柿は品種によって、自分の花粉でとまらないものもあります。花が増えてきても結実しないようなら、赤柿や禅寺丸などの授粉樹を植える必要があるかも知れません。授粉樹に何が良いかは、やってみないと解りません。

 個人的には甘柿が最良とは思っておりません。渋柿でも優れた品種はありますし、南九州のような団地では、好みの問題はありますが、脱渋した渋柿の方が肉質や食味に優れると思っております。それに、甘柿は干し柿にできませんし・・・(ん、できるのかな?)

りっこ 2005/07/04(月) 02:10:02
先住人が植えられた実生の柿の木が2本あります。おそらく7、8年前で現在10年くらいたちます。花が咲かないので、昨年環状剥皮を行い、今年花をつけました。1本は花が3個で、その後落ちました。3mほどの木です。もう1本は2.5mくらいでしたが雄花も雌花も沢山つき現在30くらい実がついています。おそらく小さな渋柿と思います。切るには忍びないのでそのうち甘柿を枝に接ぎ木をしようと思っています。果樹は樹勢が強すぎるか、弱すぎても花を落とすようです。来年はきっと沢山の花が咲くと思いますよ。冬に的確な剪定を実施してそれでも花が数個しかつかなかったら6月頃に環状剥皮をしてみてください(出来ればのこぎりではなく営利な小刀でぐるり1cm位の巾で枝や幹の皮をはぎっとて見てください。はいだところにトップジンMペーストを塗布しておけば細菌も入らず自然に治癒します)

岳葉 2005/07/04(月) 20:27:07
 色々と教えていただき有り難うございます。
 柿の種類は、多分「富有柿」だと思います。のこぎりか小刀で傷を付けてみようと思いますが、6月頃か10月頃か実際どちらがよいのでしょうか。もし、6月頃が最適なら早速取りかからないといけませんが、先週来の長雨で腐ってしまわないかと心配です。渋柿でも小さい実でもよいので、とにかく結実させたいと考えています。

pinetree 2005/07/04(月) 22:06:22
 環状剥皮は,養分の地下部への移動を止めて地上部の炭水化物レベルを上げることで花芽分化を促進します。ですから花芽分化前に行うのが基本です。

 今の時期にやると,樹勢を抑制する効果は強くなりますが,根へ養分が行かなくなることと併せ,夏の高温や乾燥でダメージを受ける可能性があります。剥ぐ皮の幅が広ければ広いほど,衰弱の危険性が高まります。

 樹勢など柿木の状態が解りませんので,「やれば枯れます」とは断言できませんが,すでに花が咲いた樹ですので,それほど強い環状剥皮の操作は必要ないと思います。

 そちらでの柿の生態も解りませんので確たる時期は解りませんが,自分でやるなら,おおむね9月から10月初旬くらいでしょうか。寒さが来ると癒合が遅れますので,あまり強い剥皮は避けます。樹勢低下が心配なら,主幹ではなく側枝で行うべきです。
 ただ,枯れるのを覚悟でも花を着けたいのなら,以上にこだわる必要はありません。


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