樹木にオルトラン粒剤は?

[園芸相談センター]の過去ログです

くるてく 【東海】 2005/04/18(月) 21:11:03
また、質問させてください。
シダレモモなのですが、高さ2.5m広がり2.5mくらいのものです。
毎年花が終わるとアブラムシが大発生して、放っておくと、木の下の花壇の植物が真っ黒になってしまいます(すす病?)毎年花後に2度くらい農薬をスプレーしなくてはなりませんが、これが苦痛です。オルトラン粒剤は木には効かないでしょうか?大量の粒剤を根元に埋めたら、どうでしょうか?おすすめの薬品や駆除の方法があったら教えてください。アドバイスよろしくお願いします。

一休 2005/04/18(月) 23:03:53
オルトランは高いと思うので・・・ダイジストン粒剤などいかがでしょう?劇薬かもしれませんが

たちつ 【近畿】 2005/04/19(火) 02:52:11
肥料も農薬も、大量は良く無いですよ。顆粒は樹木には余り効果が無いように思いますが。液薬噴霧には効果がありました。
やはり、新葉が固まる(葉や枝が硬くなる)迄は手動の噴霧器でコマメに広範囲に表土・枝又・葉の裏表・付近の雑草や草花まで隈なく、散布するのが一番。大量発生ならば、飛来・産卵・孵化を繰り返しますから、2-4回毎週する。その後1年間は毎月。
スプレーはスプレー缶でしょうか?。4Lの噴霧器のが簡単。
農薬なら何でも良い。私はマラソンが安いので愛用しています。アクテリック乳剤とかベニカX乳剤の希釈噴霧でも良いのでは。

pinetree 2005/04/19(火) 08:30:57
オルトラン粒剤は「ハナモモ または 花卉類(木本植物)」での登録がありませんので、農薬取締法上使用出来ません。
http://lib.ruralnet.or.jp/nouyaku/NB177/NBH19993.htm
これはダイシストン粒剤も同様です。

 その事はともかく、これら土壌処理、移行型の薬剤は、植物体内の薬剤濃度が一定以上になり、かつ、殺虫効果が出る生物がそれを食べたり吸汁したりすれば死にます。ご質問にあるように「大量の粒剤を根元に埋め」れば、量や方法にもよりますが、アブラムシには効くと思います。

 ただし、当然の事ながら一番身近な自分の庭を化学物質で汚染することになります。私も農薬を使いますが、使わずに済ませられるならそれに越したことはないと思います。
 散布薬剤を使うか土壌処理剤を使うか。極端な言い方なら、多量の土壌処理剤で見えない化学物質にあふれた庭と、アブラムシが這い回りスス病で汚れた庭とどちらを選択するかは、貴方次第ではないでしょうか。
 私はどちらも嫌ですので、散布型の薬剤で発生初期に何回か防除するでしょう。考え方の相違かも知れませんけど、自分自身や家族にとって何が大切かはよく考えた方が良いと思います。

 薬剤は以下で探せます。同社の製品は一般的に出回り入手も容易で、量も少量の物が選べます。
http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/site.html

 なお、モモアカアブラムシでしょうか、毎年大量に発生するのなら、有翅アブラムシが発生する周囲(近所)の発生源を抑えておかないといたちごっこになります。

くるてく 2005/04/19(火) 13:43:18
みなさん、貴重なアドバイスありがとうございます。なるべく農薬は使いたくないのですが、あまりにも美観がそこなわれるので、今年も防除はしたいと思っています。pinetreeさんのおっしゃるモモアカアブラムシのようで、葉が巻いてしまうので、一枚一枚手で広げるようにして薬をかけなければならず、面倒です。ご紹介のサイトをみたのですが、オレート剤、粘着くん液剤など天然成分のものは効果が低いでしょうか?こちらのほうが、気分的に楽なので、ためしてみようかと思うのですが。

【関東】 2005/04/19(火) 17:20:19
オルトランの粒剤ではなく、水和剤はいかがでしょう。
樹木類にも登録がありますし、葉から直接浸透するので、根から浸透する粒剤に比べて
高木にも効果があると思いますし、葉を広げる必要もないのでは?

こねこ [URL:http://homepage2.nifty.com/mori-green-house] 2005/04/19(火) 17:56:29
オルトラン粒剤などの浸透移行性剤は、根から吸収しますので、有効高さは1m位と、講習会で聞きました。オルトラン水和剤を散布するか、粘着くん液剤などのほうが、良いとおもいます。
粘着くん液剤は、でんぷんの「のり」成分で気門を塞いで殺虫しますので、効果はあるとおもいます。(私はまだためしていませんが)天然成分のほうが、安心しますよね。私も結果知りたいので、使用したら「かきこ」お願いします。

くるてく 2005/04/19(火) 21:08:18
旬さん、こねこさん、ありがとうございます。
実は去年まではポンプ式の噴霧器でオルトラン水和剤を撒いていたんです。
メダカのいる睡蓮鉢にビニールかけて、お隣の庭のメダカ水槽にもビニールかけさせてもらって、放し飼いの犬を閉じ込め、カッパ着てゴーグルつけて、びしょびしょになりながら、薬を撒いて、薬のかかった通路や車を水で流し、シャワーをあびて、地面がかわいたら犬を外に出す。体調がわるいと気分が悪くなったりするので、サボりたかったんです(笑)でも、やっぱりやるしかないと腹をくくりました。ちょっと農薬のことを調べてみたのですが、粘着くん液剤というのは、直接虫にかからないと効果がないということでした。となると、それこそ葉っぱを一枚ずつ広げながらかけていかなければなりません。私はオルトラン水和剤も、虫にかけないとだめだと思って丁寧にかけていたのですが、
オレート剤、オルトラン水和剤はどうなのでしょう?葉っぱに薬がかかっていれば、利き目があるのでしょうか?どなたか、ご存じだったら教えていただきたいのですが。

こねこさん、まだどの薬にするかきめていませんし、モモの葉が出てくるのはもう少し先なので、お待たせしてしまいますが、結果はかきこさせていただきます。

お二方とも、ありがとうございました。

pinetree 2005/04/19(火) 21:18:17
 考えるのが遅い割にいっぱい書いていたら,先に書き込みされたようです。ポイントがずれたようですが,せっかく書いたので送信します。オルトラン水和剤などの件は,少し調べてみます。明日にでも書き込みます。

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 薬剤を用いた病害虫防除には適期があります。多くの場合は「発生初期の立ち上がり」です。ワサワサとアブラムシがうごめいている状態は,すでに手遅れです。
 モモアカアブラムシは,葉を播くことで外敵から身を守りますから,播いた葉の中にいる虫に薬剤が届きにくくなるのは当たり前です。スス病が発生するようなら明らかに防除時期の遅れです。本来は,適期である葉の巻き始めの前に薬剤を使用することが大切です。もし,葉が巻いているなら,ある程度圧力をかけられる噴霧器を用い,巻いた葉の中に吹き込むようにすれば殺虫出来ます。
 
 スプレー缶をお使いではなく関係ないかも知れませんが,以下は個人的考えです。

 スプレーが安全とお考えの方もおいでですが,剤が一緒なら水和剤や乳剤も
毒性に差は無いと思います。その上で,スプレーは手基で噴霧し細かい霧になりますので,吸い込みの可能性が高くなります。その意味では,水和剤などを使用し,霧が大きく直進性の高いノズルを持った蓄圧式噴霧器などの方がコントロールしやすいと思います。何より,ノズルを使うことで噴霧が人体から離れ,吸い込みの可能性が下がることのメリットがあります。この考えから,人様にはスプレー缶より噴霧器を奨めます。
 「使う量が少ないからスプレー缶」とおっしゃる方がおいでかも知れませんが,病害ならともかく害虫であれば「スプレーで済む量なら手でつぶせ」と考えてしまう私は変でしょうか?
 あと,以前書き込んだことがありますが,スプレー缶に用いられる剤は,不適当な言い方かも知れませんが「B級剤」だと思います。新薬を使いなさいと言うつもりは無いのですが,同じ剤を使い続けていると抵抗性の発現を招きます。効かなくなれば更に回数を重ね,より効かなくなる悪循環につながります。

 私的には,病害虫の生態や農薬の作用性,毒性を理解し,適期防除できちんと病害虫を抑えた方が,訳も解らないままやみくもに農薬散布を行うことで環境負荷を数多く重ねるより,はるかに人や環境に優しいのではないでしょうか。このことは木酢液などの散布や「大量の粒剤を根元に埋める」でも同じ事と思います。

 「粘着くん」は使ったことありませんが,多発してからでは効果が劣るはずです。オレート製剤も含め「密度を抑える」性格の強い製剤ですので,その点は致し方ありません。ただ,化学合成農薬を使いたくないのなら,ある程度の我慢と,何より病害虫の事を知る努力が必要なのではないでしょうか。
 先の書き込みの最後に書いた意味は,
「アブラムシは発生量(生息密度)が多くなると有翅(羽根のある)虫が発生し拡散します。温度が高くなってからの大発生は,多くの場合周囲で発生した有翅虫が飛来して起こるものです。モモアカアブラムシは,桃はもちろんナス科、キャベツやカリフラワーなどのアブラナ科を餌植物としますので,ノゲシ等の雑草で発生する場合も多く,周辺の餌となる植物を減らさないといくら薬剤防除しても効果が上がりません。」と言うことです。人の家の草や桃の木を抜けとは言いませんが,少なくとも自分の庭にこれらの餌植物があれば何とかしておくべきです。それは病害虫の生態を知った上での「耕種的防除」の一つです。

アブラムシの生態などは
http://homepage2.nifty.com/tiba-infrc/tenseitai.htm
ガーリックオイル、オニオンオイル、シソ科植物の精油、ローズマリーオイル等も効果があるようですよ
http://rms2.agsearch.agropedia.affrc.go.jp/contents/kaidai/yasainogaityu2/24-2-4_h.html
ちなみに「モモアカアブラムシ 餌植物」で検索しました

pinetree 2005/04/20(水) 17:45:04
遅くなりました。
 オルトラン水和剤 http://www.sumika-takeda-engei.co.jp/guide/syo00117.html
は、浸透移行性の薬ですので、散布してから吸収されます。その後、害虫が植物を食べるか吸汁して効果を発揮します。ただ、植物体全体に広がるわけではなく、オルトラン粒剤も同じですが、植物体内の蒸散流に乗って、植物の先端部分へ集中することとなります。植物体全体では枝の先の方(生長点?)へ、個々の葉では葉の先端へと言った所でしょうか。アブラムシの場合は新芽、新葉に付くことが多いので、生息場所に薬剤成分が集まると思います。
 しかし、虫体への浸透による直接的殺虫効果もありますので、殺虫剤の場合、基本的には虫の居る所を重点的に樹全体をまんべんなく散布するのが基本でしょう。

 オレート液剤はまた明日にでも

くるてく 2005/04/20(水) 18:06:23
pinetreeさん、本当にありがとうございます。こんなに親切に教えていただいて、恐縮してしまいます。花を植えることは嬉々としてやるくせに、こういうこととなると、おっくうになってしまって。植物を育てれば、虫を集めて、当然ご近所にも影響があるわけですから、うちは無農薬です。なんて、自慢げなのもどうかなと思いました。最低限の防除はしたほうがいいように思います。うちは近くに大きな公園があって、定期的におおがかりな農薬散布をしていますし、200mくらい先にはキャベツ畑が広がっています。そのせいか、害虫の大発生が多いように思います。コガネムシも毎年すごい数が家の庭に集まってしまいます。
好きな分野ではありませんが、私も少しは勉強しないといけませんね。

マツ 【関東】 2005/04/21(木) 13:23:25
オルトランについて少し知っていることを書きますとオルトランは有機リン剤としては非常に水に解けやすいので土壌の水分量によってブレがあるそうです施用量と水分がマッチしていれば効果が大。土壌中での上下での移行は少なく植物の根に吸収移行性大。ポットの植木等では急速に浸透圧がかかり薬害を起こすことがある。また、根の細胞がコルク化されやすい植物は特に浸透圧を受けやすい。地温では20℃以下では吸収移行しにくく、地温が高すぎると吸収移行が激しくなるので薬害が起こりやすい。あと、登録は守らなくてはいけないとは思いますが樹高4mの梅(目通り15cm)に対し300g粒剤施用後5Lの水潅水でアブラムシを完全防除した例があるそうです。

pinetree 2005/04/21(木) 21:16:58
 オレート液剤ですが,大塚化学の製品で主成分は石けんにも用いられるオレイン酸ナトリウムです。
http://www.live-science.com/honkan/theory/compo04.html
 殺虫作用は気門封鎖による窒息死と記載されていますので,虫体にかからなければ効果は無いと思います。撒いた後も効果が持続する性質は「残効性」と言われますが,オレート液剤では期待できないと思います。
 うどんこ病に対しての殺菌効果は,細胞膜破壊によるものです。菌体に直接かからないと,多分,効果はないでしょう。
 アブラムシの防除なら,「ふんわり」とかけるのではなく,噴霧器の圧力で「洗い流す」つもりでかける事が効果的だと考えます。

 なお,オレート液剤も登録はありません。重曹の様に特定農薬として広く使えるようにして欲しいものです。
http://lib.ruralnet.or.jp/nouyaku/mo_NB177/NB181066.htm

 余計な話ですが,農薬取締法上の「農薬」は殺虫,殺菌,除草などの目的に使う物質を指すようです。例えば,石けんや洗剤は殺虫効果がありますが,殺虫を目的に使用すれば,農薬取締法の規制がかかります。だから,オレート液剤は農薬登録が撮ってあるのです。木酢液なども同様で,販売や使用は規制されませんが,無償,有償に関わらず,殺虫効果があることをうたうのは違法ですし,殺虫目的での使用は法に触れる可能性が生じます。

 てるてくさんの無農薬の庭に必要なのは,まず,病害虫の生態を知り,どの時期で防除すれば一番効果的なのかを知ることです。同時に,病害虫の発生しにくい環境を作ることです。アブラムシの餌植物の抜き取りなどはこれに当たります。コガネムシが集まる理由もあるはずです。例えば庭に接した街灯や常夜灯があるとか,堆肥などの有機物を沢山入れているとか。
「敵(病害虫の生態)を知り己(お宅の庭の植物や環境)を知れば百戦危うからず」です。多分そのことが,農薬を(少ししか)使わない庭造りにつながると思います。
 しかし「定期的におおがかりな農薬散布をする公園」ってどうなんでしょかね?どんな病害虫にどんな農薬を使っているかは解りませんが,樹種を変えたり環境を変えることで農薬散布をしない公園にした方が住民に優しい街づくりなのではと思うのですが・・・なんだか残念な気分です。(個人的愚痴です)

たちつ 【近畿】 2005/04/22(金) 00:36:19
確か公園の農薬は、マラソンと云っていた様な気がします。安い。何でも良く効く。この辺が使われる理由と思います。
自家発電とジェットノズルを使いますから、音が大きく、はたから見れば大掛かりに見えますが、水粒が大きいから、飛散は少ないものです。

くるてく 2005/04/22(金) 10:42:18
みなさん、ありがとうございます。本当は自分で調べて勉強しないといけないことを、こんなふうに教えていただけて、なんだか申し訳ない気持ちです。

去年も一昨年も、数枚の葉にアブラムシを発見した段階でオルトラン水和剤を撒きました。しっかり撒いたつもりなのですが、1週間もしないうちに、大発生という事態になり再度撒くということになりました。
そのあとは、まったくいなくなりました。
そんなわけで、2回は撒かないと効かないという気がしています。

バラのために碧露を買ってあったのですが、バラのアブラムシには数回撒かないと効かなかったので、あまり使っていませんでした。
今日、モモの数枚の葉にアブラムシを発見したので、ためしに500倍を1枚の葉にかけてみたら、よく効くようでした。

碧露をためしてみるか、オルトラン水和剤かどちらかにするつもりです。また何かご意見があったらお願いいたします。
どうもありがとうございました。

くるてく 2005/04/22(金) 12:13:14
[[解決]]
すみません。ひとまず解決です。みなさん本当にありがとうございました。

のりまき 【関東】 2005/06/30(木) 17:01:42
アブラムシ(ゴキブリじゃないよ)は、牛乳で退治できますよ。
使い方は、マラソン・スミチオンの希釈剤と同じ。 牛乳をそのまま霧吹きに入れて散布するだけさ。


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