サルスベリの樹形の作り方

[園芸相談センター]の過去ログです

ラメッシュ 2005/03/17(木) 15:05:40
去年の7月末に引っ越しをしました。引っ越し先の家にサルスベリがあって見事に咲いていました。最近植木屋さんが訪ねてきて「サルスベリは枝元から切らないと今年咲かないよ」と言うのです。私もよくおじいさんがサルスベリをすっかり根元から切っていたのを覚えていますので、早速剪定してもらいました。そしたらにぎりこぶしのようなコブが枝のてっぺんについているみたいで不格好な形になりました。主人は「枝ぶりが自然のままのほうがよかったなあ」と切ったあとで後悔しています。サルスベリのコブを作らないで格好よく樹形を維持する方法を教えてください。また剪定しないでいたら本当にサルスベリは咲かないのでしょうか?サルスベリを自然のまま放任していたらどうなるのでしょうか?どなたか教えてくださいませ。

たちつ 【近畿】 2005/03/17(木) 17:39:15
http://www.city.sasayama.hyogo.jp/meiboku/tr037.html
この様になって咲きます。
植木屋さんのした剪定は、定石で普通。芽吹きが良い。当年度に瘤状のところから芽がでて、その新枝に花が咲く。殆どの枝先に花が咲きます。だから、植木屋さんの説明は正解。初めてならビックリしたでしょうね。2-3年もすれば、元に戻ります。毎年晩秋に丸坊主にします。
風通しが悪いと、葉や枝に白い粉が付きます。ウドンコ病です。早い目に、殺菌消毒をしてください。花付きの為にも、風通しの為にも、病気予防の為にも、寒風に晒したほうが良い。ご安心ください。
植木屋さんは何でも、丸坊主にしてしまいます。植物の性質を良く知っています。本当に商売気があるなら、軽く剪定して、春秋の2回したほうが、手間賃が稼げるものですが、職人気質が許さない。仲間内でバカにされたくない。今のご時世では古い世界・日本の心。だからNHKのドラマの題材になる。

ラメッシュ 2005/03/17(木) 22:56:57
[[解決]]
早速詳しく教えていただいて本当に感謝しております。主人ともども、すっかり丸坊主になったサルスベリの木を見て、本当にこれでいいの?と不安になっておりました。でも、やはり剪定して良かったのだと納得致しました。職人さんの長年の経験を信じてお任せしなければいけないのはよく分かっているのですが、なにぶんにも知識がないので、とても不安になったのは事実です。でも、いろいろ調べたり、教えていただいたりして、毎年3月までには剪定しなければいけないのだということがよく分かりました。本当にありがとうございました。

2005/03/18(金) 08:27:06
解決済みですが...

>サルスベリのコブを作らないで格好よく樹形を維持する方法を教えてください。

枝先のコブは、毎年同じ位置(前年生枝の枝元)で切戻しを繰り替えすためにできます。
「サルスベリらしくて良い」という意見もあるようですが、本来、自然樹形ではこのような
不恰好なコブはできません。
コブを残さない剪定方法としては、
・現在すでにコブがある場合は、コブの下で枝を切り戻す。切り戻した後から車枝状(放射状)に枝が
 伸びるので、勢いと位置(向き)が良い枝を2本残して、残りは間引く。(残した枝に開花します)
・翌年の剪定では、上記の各枝を、枝元から10〜30cm残して切り戻す。同じように車枝が出るので、1〜2
 本残して切り戻す。
・上記を毎年繰り返す。ただし、これを繰り返すと樹冠が年々大きくなってくるので、4〜5年に一回は、
 一番初めの位置まで強く切り戻すと木の大きさを維持できます。

以下は余談です。
我が家では植木屋さんに剪定をお願いしたことはありませんが、公園やよそのお宅で仕事をされて
いるのを拝見すると、最近の植木屋さんはとかく枝を落としすぎるように思います。
これは、
・これは、1年に1回かせいぜい2回程度しか仕事を頼まれない、また、来年も仕事を頼まれるか
 どうかわからない。
・ある程度さっぱりさせないと、手間賃分の仕事をしたと施主に認めてもらえない
という昨今の業界事情が背景にあるようです。
かつて、大きなお屋敷に植木屋さん(庭師)が「出入り」していた時代には、本当に腕の良い職人は、
どこをいじったのかわからないような手入れを繰り返しながら、年間の庭の姿を管理したそうです。
この辺は、たちつさんの説明の裏返しですね。

ラメッシュ 【関東】 2005/03/18(金) 11:30:34
俊さん、大変詳しく自然樹形の作り方を教えてくださってありがとうございます。たちつさんも旬さんもすごく詳しく剪定の仕方をご存じなんですね。見ず知らずの私にこのように親切に教えてくださる方がいるのを知って感激しております。我が家のサルスベリは築13年の中古の家に付随してあったのでたぶん成木になってから12年ぐらいの樹齢かと思われます。すごく伸び伸びと育っています。すっごく背が高くなっているのでとても素人の私たちには剪定できません。先住者の方は2年前にこの家を売却に出していたようなので、その後は全然剪定していなかったようです。そのためか今のところそんなにひどいコブがあるわけではありませんでした。むしろ今年の剪定でコブが増えたような感じです。これからは旬さんとたちつさんのアドバイスを参考にして植木屋さんと相談しながら維持管理していきます。
 我が家に来た植木屋さんは、植木屋の意地とプライドにかけても素人の私たちの意見何ぞ聞くものかというような方でした。でも、それはそれで尊重すべきことでもあると思っておりますのであまり気にはしていません。でも来年はもう少し柔軟にこちらの話を聞いてくれる植木屋さんに頼もうかと思っています。植木屋さんの家業も、デザイン性とか需要とかにあわせて学習していかないとこれから仕事を維持していくのは大変なのではないかと思います。最後にもう一度お二人にはアドバイス心から感謝申し上げます。


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