カネノナルキの病気について
チビマル
【関東】
2005/02/18(金) 12:26:36
冬の間にビニールハウスで越冬させていたカネノナルキが枯れてしまいました。葉は茶色く縮れて落ちてしまい、枝を折ってみたところ、中心に茶色い線が入っていて、銀粉のようなものが浮遊してしまいました。とりあえず木酢液と碧露を与えました。本にもカネノナルキの病気のことはあまり載っておらず、何の病気か分かりません。同じ環境にあったカネノナルキ4鉢中、一つだけそうなりました。何の病気で、どう対応したらいいか、教えて下さい。
cactus
2005/02/19(土) 18:35:29
もう少し詳しい情報が必要です。ビニールハウスのようですが、暖房な
どの設備は使用されているでしょうか。また昼間の温度と夜間の温度は
一定でしょうか。水遣り、施肥、植替え、金のなる木の大きさ、鉢の大
きさなどを教えて下さい。
枯れているのでしたら、何を与えても復活する事はありません。
チビマル
【関東】
2005/02/19(土) 21:15:14
cactusさん、レスありがとうございます。
ビニールハウスとは言っても、DIYで木を組み、空気を含んだビニールを周りに張っただけのもので、特に暖房とかは入れていません。日当たりの良いルーフバルコニーに置いてありますが、北風が結構吹きます。ビニールハウスの入り口は南側にあり、一番入り口に近い鉢だけ枯れています。他の株は葉もつやつやして元気なのですが。
株がだんだん大きくなって増えたので、9月に株分けして植え変えしたものです。鉢の大きさは8号、株の大きさは高さ40センチほどです。
水やりは冬の間は1週間に1度くらいあげていました。
凍傷の可能性が一番高いとは思いますが、白い粉(細かい綿毛のような感じなのですが)が何なのか分かりません。茎が枯れて、中心部分が茶色くなっているのは、凍傷のせいでしょうか。
cactus
2005/02/20(日) 11:23:15
ビニールハウスではなく、簡易温室のようなものですね。
これでしたら霜や雪や風は防ぐ事が出来ますが、耐寒処置がされていな
いので寒さには適していないような気がします。金のなる木は耐寒性が
強いのが特徴ですが、強くさせるには春から秋までは屋外で十分な光線
に当てて丈夫な株にさせる必要があります。丈夫な株になれば外気温が
0度を下回らなければ霜や雪、北風に当たらない軒下で冬越しが出来る
ほどです。今年の関東地方は相当に寒さが厳しかったようですが、簡易
温室を設置された事はもっとも良好な手段だったように思えます。
入り口に近い場所の植物が状態が悪いのは、寒さが影響している可能性
が高いように思えます。奧側の植物は元気なようですから、入り口から
少し離して置くようにすれば良かったかも知れないですね。
植替えを9月に行なわれたようですが、確かに9月でも植替えが出来ま
す。僕が植替えをする時は、4月上旬から入梅前までと決めています。
梅雨時期に植替えをすると根腐れなどを起こしやすくなり、真夏に植替
えをすると植物が弱ってしまいます。9月は4月から入梅前までに何ら
かの事情で植替えが出来なかった物に対して植替えが出来る予備期とし
ています。専門書に書かれている植替え時期は、関東地域を基準として
書かれています。関東地域は意外と寒いので、出来れば植替えが出来る
とされている期間の最初のころを目安にされて、早めに植替えをされた
方がいいかも知れません。
植物の大きさからして、鉢の大きさは適切なように思います。
水遣りですが1週間に1回のペースでは与え過ぎに思えます。この植物
は葉や茎などに水を蓄えられる機能を持っています。そのため水遣りを
間違えると決まって根腐れを起こしてしまいます。特に冬場の水遣りは
控えめにする事が大切です。1ヶ月に1〜2回程度で、用土を湿らせる
位で丁度良い状態になります。
白い粉のような物体は、多分カイガラムシだろうと思います。葉や茎を
傷つけないようにして掻き落とし、薬剤を散布して下さい。何もしない
で放置すると、養分を吸い取られて枯れてしまいます。定期的に葉水や
霧水をして、空気中の湿度を高める工夫をするようにします。この事を
する事により、カイガラムシの発生を最小限にする事が出来ます。
ただ幹が茶色になったのは、カイガラムシが原因ではなさそうです。
やはり凍傷に可能性の方が高いような気がします。鉢の下に発砲スチロ
ールの板を敷く事で、地べたからの冷気が伝わりにくくなるので、試し
てはどうでしょうか。それからビニールを今より厚くすれば今よりはい
いかも知れません。0度を下回る時などは、面倒でも室内に入れた方が
安全なような気がします。
チビマル
【関東】
2005/02/20(日) 13:51:03
cactusさん、有り難うございます。株をよく見てみたら、葉の表面の膜がはがれた感じで白い粉を吹いていて、カイガラムシのようなものは見あたりませんでした。ご指摘の通り、凍傷と水の与えすぎだと思います。水やりを控えてみます。凍傷にかかった株は、大分切り戻ししました。春になって芽が出るか、様子を見たいと思います。
ところで、冬以外でも水やりは控えめでいいのでしょうか。我が家の金のなる木は、姑が20年くらい育てて、株分けしてきたもの(10鉢くらいにふえたそうです)で、姑の引っ越しに伴い、昨年の3月から預かっていたのです。姑は冬には室内に入れていました。姑が育てている時は、葉の色は濃い緑だったのですが、我が家に来てからは、全体に黄色がかった色になり、冬には葉の先端が赤く色づいています。気候も環境も違っているのが原因かと思いますが、葉の色は濃い緑の方が元気なのでしょうか。
cactus
2005/02/20(日) 16:08:31
年間を通しての水遣りですが、確かに冬場は控えめに水遣りを行なった
方がいいですね。冬場は植物が休眠している時期にあります。生長期と
呼ばれる時期は、関東地方を基準にして4月から10月を言います。
10月頃になると植物は休眠に入る準備をし始めます。そして3月頃に
なれば植物は活動を再開する準備をし始めます。今回切り戻しをされま
したが、本来はダメージを与えないためにも生長期の間の梅雨と真夏を
避けた時期に行なうのがベストとされています。時期外で行なった場合
は相当のダメージを与えてしまっているので、管理には十分に中止して
春までゆっくりと養生させるようにして下さい。
ちなみに休眠期と言われている時期は、活動を停止している訳ではあり
ません。生長期に比べて活動が鈍くなっている時期を言います。水分の
吸収を余り必要としませんが、微妙ながらも生きているので若干の水分
補給は必要になります。また養分の吸収も行ないませんから、休眠期の
間の施肥は行なわないようにして下さい。与えると逆効果で根を傷める
場合があるので、弱っているからと肥料類や液肥、活力剤を与えるのは
避けるようにして下さい。
冬場以外で水遣りを控えめにする時期ですが、雨が多く湿度が高い梅雨
時期には控えめにした方が根腐れを起こさせない方法です。
それ以外の時期については、鉢土が乾いたら十分に鉢底穴から水が流れ
出るまで与えるようにして下さい。与える時に用土の表面が湿ったら水
遣りを止める方が居られますが、これでは焼け石に水をかけるようなも
のですから、与える時は十分に与えるようにして下さい。鉢土の乾きが
判断しにくい時は、竹串かバーベキュー用の竹串を用土に挿して、定期
的に抜いて湿り具合を確かめます。
葉の紅葉みたいな現象ですが、室内栽培ではほとんど見られないのが普
通です。春から秋に十分な光線を浴びさせて丈夫な株に仕上がった植物
でしたら、外気温が0度を下回らなければ屋外の軒下でも冬越しが出来
ます。ただこの場合でしたら、室内と比べて葉が紅葉してしまったよう
に見えます。枯れていく訳ではないので、春になり暖かくなり活動を再
開すれば元の姿に戻ります。赤くなっても異常ではありません。
幹の皮が薄くはがれたようになるのも、害虫がいないようなら問題はな
いと思います。
金のなる木はベンケイソウ科のクラッスラに属する多肉植物です。
金のなる木は俗称で、和名では花月と呼ばれています。他にも艶花月や
黄金花月、姫花月など他にも数種類の仲間がいます。
開花をさせるには猫可愛がりでは難しいようです。基本を十分にマスタ
ーして、春から秋には屋外で十分な光線を浴びさせて丈夫な株に仕上げ
るのが第一と思います。開花をさせたいなら、植替えや剪定は遅くても
7月中には終わらせる必要があります。頑張って開花させて下さい。
チビマル
【関東】
2005/02/20(日) 17:19:28
[[解決]]
詳しい説明どうもありがとうございました。
一番大きい株は昨年は開花しました。今年も頑張ってみます。
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