ボタンとバラ
犬塚信乃
2005/02/11(金) 19:50:11
以前から疑問に思っていた事を改めて質問します。
ボタンを育成するときは接いだ部分を地際に埋めて、ボタンの自らの根を発根
させるように植付けますが、そうすると、台木の芍薬の根はその後
どの様になって行くのでしょうか。
その意味するところは、初期成育が終了したら芍薬の台木は不要になるという
ものなのでしょうか?
バラの栽培においては、台木を生かすように、台木からのシュートは掻取るのが
当たり前ですので、其の辺が良くわかりません。
何方か説明していただける方はおられないものでしょうか。
tomo
【関東】
2005/02/12(土) 13:30:13
回答になるのかわかりませんが・・・。
牡丹は4年育てています。
台木の芍薬ですが、毎年春には必ず芽がでてきます。
伸ばしてしまうと牡丹自体が弱ってしまうと聞き、
毎年、根の近くから切り取っているのですが、
本当に毎年しぶとく太い芽をだしてきますよ。
みか
【東海】
[URL:http://mika.whitesnow.jp]
2005/02/12(土) 18:37:34
以前、ちらりと読んだ「ボタン・シャクヤクの本」では、
いつか最終的には要らなくなるような感じでした。
骨折時のツエみたいなもん?
が、自根が出て自根でひとり立ちするためにはすごく時間がかかるようで、そのいわゆる「初期成育」というのが、、、、数年を意味してるようでした。
はっきりした年数は覚えてないですが、2,3年じゃないです。
自根を出させると、すごく寿命が延びるそうです。その本の説明によると。
あの○○のボタンとかいう名所のボタンって、すごく長生きじゃないですか。
でも、シャクヤクの育て方を調べていてのうろ覚えなので、もっと詳しい方の回答を期待しています♪
ボタンやシャクヤクの育て方って、意外と詳しく調べ難いですよね。
ボタンは暑さに弱いと聞いて手を出してないですが、丈夫なはずのシャクヤクも上手に育てられていない私です。
大輪のバラよりデカい花が見たい。うぅう。
pinetree
2005/02/12(土) 19:28:31
バラも牡丹も芍薬も知りませんが,おもしろそうなネタでしたので「ボタン 深植え」で検索して以下のページを見つけました。
http://heboen.hp.infoseek.co.jp/niwaki/botan.html
ここには,犬塚さんがお書きのように
>いつまでもシャクヤクの根に頼り、自根が全くないと、ボタンは数年で枯れてしまう。
とあります。
接ぎ木は,台木と穂木との組織の境界に,多かれ少なかれ抵抗を生じます。果樹類では,そこから生じるストレスが早期結実や糖度上昇につながりますが,その程度は,穂木品種と台木品種の組合せで様々に異なります。
果樹類では,接ぎ木が上手くいっていないなど,接ぎ木部から先の抵抗が急に大きくなるような場合に,台芽の発生が多くなる傾向にあります。
また,台木自体(この場合は芍薬)では地際からの発芽が少ないにも関わらず,接ぎ木苗では大きくなっても継続的に(毎年のように)台芽が出続けるのなら,台木と穂木(牡丹)の間に,本質的な不親和(相性の悪さ)が存在する可能性が考えられます。
牡丹を芍薬台の接ぎ木苗で作る理由は,「発根しにくく挿し木や取り木での増殖が困難」で「仮に発根しても樹勢が弱めで初期成育が遅い」ため,経済効率の面から「(近縁で育成が容易な?)芍薬に接ぎ木する」のではないのでしょうか。
ただ,芍薬台との親和性は必ずしも高くなく最終的には衰弱するため,深植えして穂木品種から発根して自活できるようになるまでの間を台木に頼っているのではないか,と考えるに至りました。そのことは,長期に必要とされるバラの台木とは,目的が異なるように思えます。
お尋ねの件は「長期的には芍薬の根は少なくなる,あるいは,限りなく無に近くなる」ではないでしょうか。
本来は,容易に利用できるもっと親和性の高い台木を用いる(捜す)か,最初から取り木や挿し木で苗増殖が出来れば「深植え」の必要性は,必ずしも必要なくなるものと考えます。
みかさんに重なるかも知れませんが,以上,推定です。本当のところは,芍薬の生産者の方でないとわかり得ないのかも知れませんね。
犬塚信乃
【関東】
2005/02/12(土) 20:54:09
[[解決]]
tomoさん、みかさん、pinetreeさん コメントを有難うございます。
芍薬の根の方が圧倒的に勢いが強くて、なかなかボタンの自根が活着しないんです。
やはり、去年の関東のような気候では難しいんでしょうね。
我が家のボタンの五分の一は枯れました。
pinetreeさんの見解の通り、芍薬はワンポイントリリーフの役柄なのでしょうね。
納得しました。
果樹でのお話、興味深く読みました。
皆様、ありがとうございました。
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