ヤマボウシ・ナツツバキ・エゴノキなどの庭木としての適性
cat
2004/08/24(火) 15:48:40
昨今の雑木ブームを反映してか、これらは今人気の庭木御三家
といった感がありますが、果たして庭木としての適性は如何なものでしょうか?
いずれも自生地は、雑木林などの中であり、ことにヤマボウシなどは、本来ブナ林の構成樹種ということであります。
自生環境は、暑すぎない日向か明るい半日陰地で、土壌は腐葉土の積もったやや湿り気を帯びた・しかし水はけのよい土壌というところでしょう。
一般家庭の庭で言えば、広めで他の樹木や下草的な草花が植栽された庭で、土壌的にも水はけ・水持ち共に比較的よい土壌であるなら、左程問題はないでしょう。
しかしながら、新興住宅地などにありがちな、狭く、土壌の悪い庭に、シンボルツリー的に単独で植栽されるならば、決してよい条件とは言えず、樹勢の低下や枯死などを招くのは、むしろ当然なような気がします。
ここの掲示板でも、これらの樹種に関するトラブルの相談投稿が割と多く見られるのも、そのようなことから来ているのではないでしょうか?
売る側の業者・販売店さんにおいても、買う側の消費者においても、この点を踏まえて樹種の選定や、植え付け時・購入後の管理(それができるかどうかも含め)を考えたほうがよいのではないでしょうか?
まお
2004/08/24(火) 17:05:01
Catさんに全く同感です。夏になってこれらの植物の質問が増えました。
Catさんの挙げる樹木以外に、涼しい国が原産の草花の質問が前に何回かありました。
日本の暑さや湿度を考えると、涼しい環境を自分で植物の為に作ってあげることができないのなら、植えるべきじゃないのに…って思いました。
でも、消費者は雑誌やテレビで見たものが、自分の庭にそっくりそのまま再現できると思ってる(植物の自生環境を知らないので)から、成長がうまくいかないと、「どうしたものか?」って初めて気づいてるように思います。
ところで、日本の販売店さんは、どんな植物もありっていうのがとりえで、消費者も新しいものにすぐ飛びつく傾向があるように思います。
植物に限らず、かつて流行ったハスキー犬、チワワもいい例だと思います。
先月、暑い日本に戻った際、親戚の家に行ったのですが、そこで見せられたのが、何万円もしたという大きな夏ツバキの木でした。
35度以上あって、日光ががんがんにあたってたので、「ナツツバキは西日があたったり、暑すぎるのはダメだよ」って言ったんです。
そしたら、「枯れてもいいんだよ。一年以内に枯れたら、業者さんがまた植えてくれるから」という返事が。
本来は長年付き合っていって、かわいがってあげるべき樹木も、消耗品のように聞こえて、悲しくなりました。
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