サスロチンについて

[園芸相談センター]の過去ログです

こがねくん 2004/06/07(月) 11:06:14
今度、町内で「一斉消毒」をするそうです。希望する
町内会に市のほうで実施するそうです。

その際サスロチンという薬を「煙でする」そうなのですが、
その残留性や毒性などについてお聞きしたいのです。我が家
には、無農薬で育てている野菜や子供用の砂場があり、去年
のまき方を見ると、どうもそれらにかかってしまいそうなの
です。

一応市役所に問い合わせたところ「煙でするので、
何かにかかっても洗えば大丈夫」というような説明を
受けました。でも、もう少し詳しく知って安心したいと
思っています。

宜しくお願いいたします。

こがねくん 2004/06/07(月) 14:02:13
すみません、サスロチンではなく「サフロチン」でした。

pinetree 2004/06/07(月) 20:36:25
 町内会などの住宅周りの薬剤は「防疫用殺虫剤」で、園芸とは直接関係がありません。本来は保健衛生関係の話です。

 「サフロチン」で検索すれば結構ヒットします。下記は、ちなみにgoogleで検索しました。
http://www.city.nagoya.jp/10eisei/ngyeiken/insect/gairon/sattyuhz.htm

 残効性のある有機リン剤の様ですので、読むほどに「安心したい」という方向から離れてゆくような気になります。
 ただ、広範囲に用いられる防疫用薬剤では、無害とは言いませんが安全性はある程度は確保されているでしょうし、蚊やダニ、ノミなどの衛生害虫と比較して、どちらを取るかの問題と思います。

 心配なら、野菜や砂場などにはシートを掛けることです。面倒でもガムテープでつないだ新聞紙やクラフト紙を利用すれば、そのままゴミに出せます。

 市役所で、本当に「洗えば大丈夫」と言われたのなら、その説明に関しては疑問があります。防疫用薬剤は、そもそも野菜などにかかってはいけないのです。「かからないようにする」とか「外に出す」などの説明が気があると思います。詳しくは、その薬のラベルを見れば解るはずです。

 素人ながら書き込みましたが、あなたの質問に、きちんと調べて答えるべきなのは、その市役所の担当と思います。それが説明責任ではないでしょうか。

こがねくん 2004/06/09(水) 00:07:25
回答ありがとうございます。

私もインターネットで検索はしましたが、薬剤メーカーの
安全性についての表のようなものが全くわからないので・・
マウスにたいして何mgとかいう表があっても、素人には
意味すらわかりません。

ところで、
>防疫用薬剤は、そもそも野菜などにかかってはいけない
とのことですが、これは法律でそのようになっているという
ことでしょうか?市役所にまた質問するときに根拠にしたいと
思いますので、そこのところを教えていただけるとありがたいの
ですが。

こがねくん 2004/06/09(水) 00:39:33
すみません、読み返してみると上の文章、ちょっと詰問調
ですね。

薬剤の名前や対応方法を、問い合わせて初めて教えてくれる
市の対応に不満を感じていました。それが出てしまっている
ようです。

そもそもこの掲示板の分野違いの質問なのに、丁寧にお答え
して下さり、感謝しています。どうもありがとうございました。

pinetree 2004/06/09(水) 19:24:10
 農薬に関しては、私も素人ですので、間違っているかも知れませんが,例えば,以下にあるデータの見方ですが
http://www.sankyotokuhin.net/ameni/boueki/safuro.html

 「LD50」とは50%の検体が死亡する薬剤量です。ラットやマウスの場合は、主に人畜への急性毒性を代用する物と理解しています。
 体重1kg当たりの死亡率50%に至る薬剤量で示され、LD50値 マウス経口 94.2mg/kgは、餌に混ぜて与えた場合、体重1kgのラットに換算すると、94.2mgで、50%のマウスが死ぬという事です。つまり、この値が低い方が毒性が強いと言う事になります。
 害虫に対する効果としてもLD値で示されますが、この場合は値が低いほど殺虫効果が高くなります。ただし,殺虫効果が高ければ人畜毒性が高いと言うわけでなく、両者は必ずしも同じではありません。

 毒性を示す指標としては、農薬の場合「一般物」「劇物」「毒物」などの分類がなされています。後に行くほど毒性が高まりますが、作用機作の改良などにより、農薬では毒物はだんだん少なくなる傾向にあります。医薬品や防疫薬剤でも同じと思います。

 農薬の使用、特に食用作物では、厳しい制限が設けられ、対象作物に適用の無い(使ってはいけない)農薬を使用した場合、全量廃棄などの措置が採られます。
 お尋ねの剤は、私が簡単に調べた限りでは「防疫薬剤」であり「農薬」では無いようです。それを、仮に、野菜などに散布すれば、登録外農薬の使用になります。
 法律に詳しいわけではありませんが、農薬取締法では、故意であれ過失であれ、作物にかかれば散布という解釈も出来ると思います。となると、庭の野菜にかかった時点で「廃棄すべきです」と答えるのがスジで、「洗えば良いです」と答えるのは明らかに間違いではないかと、個人的には思います。本来は「野菜などにはかからないように,散布する人に注意させます」と答えるのが、正解でしょうね。
 ただし、これらはサフロチンの具体的製剤(○○農薬会社・サフロチン××乳剤など)が、農薬としても登録され、具体的に、庭に作られている小松菜やレタスなどに登録されているなど、農薬散布上の条件を満たせば話は別です。現実的にはあり得ないと思いますけど。

 以上、特に後半分は、あくまでも私個人の考え方で書いたものです。解釈や対応の仕方によっては無用な混乱を招きかねませんので、その点はご理解ください。

 私は,農薬を使う立場で,農薬(この場合は防疫剤ですが)を不要とは思っていませんし,忌み嫌うつもりもありません。ただ、ご質問の件に関しては,先にも書きましたが、衛生害虫の被害と、薬剤の弊害を秤にかけて、どちらを選ぶかの選択の問題と考えます。
 市は,散布の判断を町内会に任せるのは、最終的な判断を町内会の構成員たるあなた方に問うていると考える事も出来ます。

こがねくん 2004/06/10(木) 10:56:34
[[解決]]
pinetreeさん、お返事ありがとうございます。

先ほどまた市のほうにまた問い合わせてみましたが、結局
市のほうも(薬このと、対処のこと、責任の所在まで)
よくわかっていないということがよくわかりました。

当日は、砂場や野菜はpinetreeさんのおっしゃるとおり、
新聞紙で覆いをすることにします。木苺は、今付いている
実と花を全部切り取ることにします(四季なりなので、秋に
もなることだし)。

どうも有り難うございました。


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