除虫菊乳剤について
犬塚信乃
2004/05/21(金) 20:21:07
除虫菊乳剤を使ったことありますか?
有機農法でも認められていて、即効性バツグンです。
そのかわり、残効性は皆無ですが。
先日の野菜のアブラムシ退治などにうってつけの農薬だと思います。
夏の終わり頃、バラの蕾をカプッとやられたことはないですか?
そして、どこに居るか判らないムシを捜してスポット散布などは
とてもやる気にならないですよね。
対薬剤性のついた虫たちにもバツグンに効きます。
ホソオビアシブトクチバやイラガなどのやっかいなヤツも
バタバタと落ちてきます。
昔からお馴染みの農薬ですが、見直されるべきだと思いますが
いかがでしょうか?
るびぃ
2004/05/22(土) 19:16:41
使ったことないですー。でも、手に入りやすいところで、パイベニカとかそのひとつみたいですね。
ちょっと気になる薬剤のひとつでした。しかし、ちゃんと守って使うなら登録された植物が本当に少ないですね。(樹木が多いのでそう思う)
除虫菊といえば、蚊取り線香。いきなり脱線して申し訳ないのですが、便乗で知りたいことがあります。
ピレスロイドとピレトリンでは、安全が随分違うのでしょうか??
今年は、通販なので、本物の除虫菊で出来た蚊取り線香なんつーのをよく見かけます。
合成であっても化学式が同じようなものなら気分の問題だけで似たりよったりじゃないかと思ってたんですが、どうなのでしょうか?? 詳しい方の話を聞いてみたいです。
除虫菊の育て方をたまたま先日しらべようと検索かけたら、(自作の)除虫菊の粉末を特定農薬にしてほしい運動をしているサイトにぶちあたりまして、除虫菊乳剤は、見直されるべき薬で使いたいけど、高すぎてなかなか使えないと書いてありました。へーーーーーと思ってたので、このトピを見て、今度は除虫菊乳剤で検索したら、こんなん見つけました。
http://www.jochugiku.net/orgfarming.html
動きとしては、除虫菊はめちゃめちゃ見直されてるみたいですよね(^0^)
犬塚信乃
2004/05/22(土) 20:01:53
るびぃさん こんばんわ。
去年から除虫菊乳剤に興味を持っているんです。
ピレトリン ピレスロイドで検索するといっぱい出てきますよ。
ピレトリンは除虫菊から抽出された天然成分(だから安全だとは誰も
保障していません)です。
ピレスロイドは合成されたピレスリンに類似のもの、という括りで
纏められています。
ホーム・センターで売られている、虫にも病気にも効きます、という
スプレー剤は最近アレスリン、ベルメトリンなどの成分が記載されて
いますが、それらがピレスロイドです。
家庭園芸用としては、「わ〜こんなに害虫がバタバタと駆除できる」
と喜ばせる効果を狙っていますね。
虫除けスプレーとして売られているもののほとんどがディートという
ピレスロイドが入っています。
少なくとも顔に向かって噴射するようなことはしないように注意しましょう。
Sunny
2004/05/23(日) 01:13:08
パイベニカは愛用してます.
虫を見つけたらしゅーっと一吹きですね.
先日母が,ゴキブリ用だ,ムカデ用だとスプレーを買い込んでいたのでちょっと見ると,
どちらもピレスロイド系で成分も同じ.
ただ違うのはパッケージとメーカーだけだったというオチでした.
pinetree
2004/05/23(日) 11:41:54
ウォームアップ無しの全力投球で始まりましたか。書こうと思っていたことは、全部書かれてしまったようです。
除虫菊(シロバナなんとか)は蚊取り線香の原料と知られています(した・かな?)が、現在では、合成ピレスロイド(合ピレ)が主流のようです。
ある殺虫剤メーカーのホームページには、ピレスロイドは、殺虫効果は高いが、温血動物では代謝によって速やかに排泄され、安全性は高いとの意味合いの書き方です。
天然物が安全などとは、はなっから思ってはいません。が、多くの人が日本の夏の風物詩で、安全と信じて疑わない香取線香の殺虫成分が、なぜ、除虫菊ではなく合成ピレスロイドなのでしょうか?単にコストの問題?効果が違うのでしょうか?あるいは、合ピレの方が安全?誰か教えてください!!
(蚊取り線香の全部が合ピレではないみたいです・・・念のため)
と、最初から横道ですが、本題に帰って・・・
除虫菊乳剤とか使ったこと無いのですが、合ピレの効果や毒性が、天然物(ピレトリン)とどう違うかはぜひ知りたいものです。ただ、合ピレの中でも剤によって残効性や効き目に差が有るようですから、違いがあることは、当然、予想されますけど・・・。ビタミンCも、天然物と合成物とで、効能に違いが有るそうですし。
もっとも、乳剤は薬害を生じやすいため、除虫菊乳剤と合ピレ剤で効果や毒性がいっしょなら、私的には、合ピレの水和剤を使うでしょうけど。
ただ、ミカンの場合、ミカンハモグリガなどに合ピレ剤を連用していると、天敵への影響が大きいためミカンハダニが増加します。これは、特定の合ピレ剤に限った事でなく、合ピレ剤をひっくるめて連用した時に問題が生じるのです。除虫菊乳剤でも一緒じゃないのかな?
犬塚信乃
2004/05/23(日) 12:27:36
仕事の上で花卉の生産者さんとお付き合いがありまして、
先日ピレスロイドの話題で盛り上がりました。
やはりpinetreeさんが書いておられることとほぼ同じ意見が
大勢を占めていました。
合ピレ剤を連用するとハダニのリサージェンスがものすごいから
やはりローテーションが大事という結論でした。
しかし、最近では天敵のチリカブリダニに合ピレ剤に耐性のあるものが
開発されているそうです。
るびぃさんがおっしゃっているような除虫菊粉剤が早く花卉に認可に
ならないものかな、と思います。
VITA
[URL:http://vita.easter.ne.jp/]
2004/05/25(火) 02:24:47
かなり本筋から離れた話しで恐縮ですが、煙のでる昔風の蚊取り線香で
スリップス退治できます。
いえ、直接やったわけじゃないんですが、セントポーリア作ってる人には
スリップス退治=蚊取り線香がかなりメジャーな話しでして。
室内植物ですから出来るんですね。
この話を始めて聞いたとき、除虫菊って凄いって思いました。
でもこの使い方も取締法違反??
犬塚信乃
2004/05/25(火) 07:50:10
おお〜!そうですか。
実はスリップスにはずいぶんと悩まされています。
特にヘリテージとシャリファアスマにすごくて、花の香りを
嗅ごうとするとスリップスを一緒に吸い込みそうな感じです。
やっぱりいろんな人の話を聞いてみるものです。
VITAさんありがとうございます。
るびぃ
2004/05/25(火) 11:02:40
蚊取り線香が合ピレなのは、ひとえにコストの問題みたいです。
と今まで読んだ文にはありました。昔の蚊取り線香の除虫菊の産地は日本だったようです。しかし、最近の復刻版(?)の蚊取り線香の除虫菊の産地は中国と表示されてます。
コストと経済成長の中、合ピレ剤に取って代わられた。合ピレ剤は、天然モノに酷似しているので、(他の殺虫剤より)安全と謡っている。しかし、近年の天然志向により除虫菊が復活したという流れに感じます。
合ピレはいくつもあって、作用がそれぞれ違うので、別物なんだとは思うのと、いくつかには環境ホルモンの疑いがあるらしいということです。ただ、除虫菊には、ないかというとわからない気がします。
せっかくなので検索かけてみたのですが、検索で素人が解るレベルですと、合ピレはもともと安定性をめざして作られたため、天然の方が安定性がなく、したがって分解性が高いということくらいしか判りません。
それだけ聞くと、より安全性と分解性の高い合ピレも出来ないのかなぁと単純に思うのですが。。。
コストの話からすると、除虫菊粉剤がなくなった原因もひとつはそこにあるようで、農薬としてどこかのメーカーから復活することもないでしょうけど、特定農薬になれば、混植によるコンパニオンプランツ効果と自家製農薬とできてコストメリットが出てくるわけですね。
http://www2.sala.or.jp/~bandaikw/archiv/pesticide/insecticide/pyrethroid/pyrthidx.htm
天然モノも毒物であるかぎり完全に安全とはいえず、困ったことにアレルギーの人が存在します。
なので、別スレでちょっと言った蚊帳が見直されてます。。。。。になるんですf(^_^;;
わたしは、蚊取り線香、平気ですが。
線香型と、ノーマットとかいうのと「蚊取り」の効き目が違うのは、薬の成分ではなく、空気の流れと「煙」だそうです。スリップスに効くのは煙もあるかもですね。個人的にはパラゾール吊るすより抵抗ないですがf(^_^;; でも、気分の問題かも。違反は違反かもですが・・・
天然モノ信仰がありそうで、ない人なので、どっかで合ピレでもいいかと思っている、アレルギーママのたわごとでしたm(_ _)m
犬塚信乃
2004/05/25(火) 12:18:43
私はセントポーリアのことは全く判らないのですが、たしか屋内で
育てる花ですよね。
そうであれば、屋内で蚊を遣る目的で使用した蚊取り線香の、副次的
効果によってスリップス「も」退治できたということになるんじゃない
でしょうか。
るびぃさん、そうなんです。
環境ホルモン、がまたしてもここで登場してしまうんですね。
除虫菊乳剤はすごい即効性なのですが、環境分解性も即効性で
「あ、落ちたな」と思っていた虫がしばらくすると、また動き出す
というシーンを見たことがあります。
今が全盛期?の合ピレ剤ですが、いつか必ず耐性をもった害虫が
発現します。
医療現場でのバンコマイシン耐性菌を連想するのは私だけでしょうか?
pinetree
2004/05/25(火) 12:54:47
>でもこの使い方も取締法違反??
厳密にはそうでしょうね。同様に、家庭用殺虫剤のキ○チョ○ルなどでの作物害虫駆除も同じです。
香取線香の場合は「くん煙」ですね。くん煙は、使い方によっては高濃度の付着を生じる事があります。ただし、散布剤では水滴部分などに凝縮しやすいのですがくん煙や煙霧ではその恐れも少なく、水や有機溶媒が介在しないため逆に薬害が起きにくい場合もあります。
ハウスでは省力的で人の薬剤被爆も少なく、少量の薬剤で済みますが、専用のくん煙剤を除き、乳剤などのくん煙や煙霧は認められない場合が多いです。何とかして欲しいものです。(愚痴です・・・)
犬塚信乃
2004/05/26(水) 19:04:06
pinetreeさん、私はわかるような気がします。
ホントに融通の効かない・・・・
ところで、ロディとオルトランを混合すると卓効がある、
という話をご存知でしたか?
pinetree
2004/05/26(水) 20:12:10
>ロディとオルトランを混合すると卓効がある、という話をご存知でしたか?
またぁ、知ってて聞いてるんですか?ま、良いか。
ハダニに関してなら、有機リン剤と殺ダニ剤の混用で効果があることは知っています。
この場合はオルトラン(有機リン)とロディー(合ピレ)ですが、DDVP(有機リン)と最初から混合した製剤のロディーVPなる製剤もあるようです。他にもニッソランVなど、いろいろあります。
他の害虫の場合はよく解りませんが、ハダニの場合は、有機リン剤が成虫・幼虫密度を下げるのに効果的だからです。有機リン剤は卵には効きませんから、卵に効く殺ダニ剤との組み合わせで、効果を発揮します。
多かれ少なかれ抵抗性がついてしまっているハダニでは、成虫密度が高いと、どんな薬を使ってもすぐに再発します。ハダニに限らず、薬剤防除の前に密度を下げておく事が大事ですが、この部分を有機リン剤が担当している事になります。
ただし、このような使い方をすると有機リンで「天敵のチリカブリダニに合ピレ剤に耐性のあるもの」も逝っちゃいます。もし天敵に依存してダニ防除を減らしたいのなら、それなりの注意が必要です。
そういえば、つい先々月だったか、農水省からだったと思いますが「不用意な混用散布はするな」の旨の文書がきていたような・・・
犬塚信乃
2004/05/26(水) 20:31:29
ああ やっぱりそうなんですね。
実は先日の会合に某農薬メーカーの技術者と営業も参加していた
のですが、生産者サイドから「ナントカVだのナントカSだのが
効きます、みたいなことを年中売り込まないで、根本的な提案を
してみろよ!」と突っ込まれていました。
今其処にある自分の持ち駒を売り込まなくてはならない、メーカーと
今、現実に害虫と向き合っている生産者さんとのギャップを痛感しましたね。
どっちの言い分も理解できる立場の身としてはとても辛い日でした。
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