家庭園芸用スプレー農薬について
犬塚信乃
2004/05/09(日) 22:22:34
ごく一般的にホーム・センターや園芸店で大量に売られている
スプレー式の農薬は個人の敷地内レベルで耐性菌発生の原因に
なってはいないでしょうか?
例えばオル○トランCなどにはサプロールが、ベ○カXにはミクロブタニルが入っていて、害虫と病気に効きます、と宣伝しています。
家庭園芸用に購入する人がこれらの薬剤の特性を認識した上で、
ローテーションとかを考慮しているとは思えません。
皆様、どう思いますか?
バラ初心者
2004/05/10(月) 07:53:04
犬塚信乃様、お世話になってます。
>家庭園芸用に購入する人がこれらの薬剤の特性を認識した上で、
>ローテーションとかを考慮しているとは思えません。
確かに・・・(- -; 最近はワンポイントでしか使っていませんが、バラを育て始めた頃は(と言っても、そんなに昔ではないですが・・・)、1本買ったら使い切るまではそれだけを使い続けてました。
数本揃えるのは結構な金額になるし・・・そもそも「なんか病気みたい!なんとかしなきゃ!」って園芸店等に行って、表の「害虫・病気に効く!」ってラベルだけを見て買ってくるだろうし。
店員さんに聞いても「○○メーカーの××がいい」とは教えてくれても、「ローテーションしなきゃ駄目ですよ?」等と言う人は先ず居ないでしょうし。
大体、何にしても初心者はそうなんではないでしょうか?
まあ、中にはみっちり本等で事前学習してから取り掛かる方も居るかも知れませんが、何気なく始める人が多数と思うし。
スプレーの裏ラベルの説明書きにデカデカと「本剤だけを使い続けないで下さい」等と注意書きしてくれれば・・・
るびぃ
2004/05/10(月) 10:15:47
スプレー剤、よく使いますけどf(^_^;;;
これはこれで、良い品ではないかなぁと思います。
ローテーション用の使いきりミックスパックみたいな、薬剤が売られない限りは、やっぱり数鉢しか育てていない人に、ローテンションを考えて希釈用の薬剤を数種そろえた方が良いというのは、金額的にも知識的にも使用頻度的にも厳しいものがあると思います。
また、無理して揃えた結果、廃棄に困れば、耐性菌とは別の問題が発生してしまいます。
耐性菌ができるのが3ヶ月か1年か、はたまた数年かわかりませんが、撒いた量に対して耐性菌ができるのだとしたら、そもそもハンドスプレーで済ませられる量しか撒かないのだから、そんな状態でも問題が起きてくるのかなぁとも思えます。
たいていの人は、値段的にもかなり割高な品ですから、大量に必要になってくれば、知識とともに、割安な希釈の薬剤に移行していくかと思います。
家庭園芸でも、数百本からバラを育ててる人もいれば、はじめてミニバラ1鉢買いましたって人までいます。
前者の人がハンドスプレー剤を使っているとは思えず、その意味ではハンドスプレーと耐性菌はそこまで関係ないんじゃないかなと思うんですが、いかがでしょう??
バラ初心者
2004/05/10(月) 10:38:10
るびぃさん、こんにちわm(_ _)mお世話になってます。
厭くまでも私の例ですが・・・
或る日突(!)然ガーデニングに目覚め(笑)、初年度にいきなり四鉢が五鉢になりました。でも、買って一年目ってきっちり薬使われてるから殆ど病気らしい病気は出ないですよね?(少なくとも我が家ではそうでした。)室内に置いた時間が長かった為、少々葉ダニが出たくらい。
そして一冬越し、さあ次の春からが大変!もう病気・害虫との戦いになってました。
その時は結構蒔きましたよ。同じ薬を何度も何度も。ハンドスプレーの値段と減りの早さからその後、鉢数が更に増えた事もあり「希釈式を使ってみよう」と考え多少なりとも本を読んだり、講習会に参加したりして分かってきましたが。
あの時は何の知識もなく店員さんが「今度出た○○なんか効きますよ」と薦められ、同じものをかなり蒔きまくった記憶があります。
シーズン終わり頃、葉ダニに余り効かなくなっていたのを考えると、やはり耐性の問題があったのかな?と。
葉ダニは更に耐性つき易いとしったのは、「効かなくなったな?」と感じ初めて、偶々何かの本を読んだ時でした。
その時からかな?耐性を意識するようになったのは。
初心者は何か切欠がないと、「効かないな?」等と思いつつ、同じ薬を使いつづけたりするんじゃないでしょうか?
あ、ちょっとるびぃさんの問いかけに対する答えになってませんでした。m(_ _)m
るびぃ
2004/05/10(月) 16:37:28
バラ初心者さん、どうもですm(_ _)m
薬剤のコーナーには、各社のパンフレットがおいてあるし、薬剤コーナーの上にも販促物として、それぞれの害虫病気に対する説明が多少なりあったりします。少なくとも、わたしが買い物に行くホームセンター数店では、です。「ローテーションが必要だから、ぜひまとめて3つ買ってください」と書いてあることはないですけれど、もし、そんな販促物があったら、農薬をそんなに撒かなきゃいけないのかと思う人もいるかも知れません。
>ハンドスプレーの値段と減りの早さからその後、鉢数が更に増えた事もあり「希釈式を使ってみよう」と考え多少なりとも本を読んだり、講習会に参加したりして分かってきましたが。
結局、ここにたどりつくまで、お店の人がアナウンスしたところで、ピンとこないというか、言われていることが解らないんじゃないでしょうか。勉強したから、体験した「効かない」事実とつながったのであって、最初に聞いてもたくさん売りつけようとしているとしか感じないかも知れません。
ハンドスプレーで間に合う程度の状態の場合は、ローテーションの必要性を知ることも大切かも知れませんが、環境整備の必要性を知ることのほうがもっと大切だと思います。特に最初のうちほど薬さえ撒けば治るはずと思ってるかも知れませんし。
感覚的に言えば、同じ洗剤を使っていると、汚れは落ちにくくなるし、同じ風邪薬を飲んでるとだんだん効きにくくなるし、、、、また、風邪薬を飲んだところで養生せずに遊んでいれば治らないし、、、、みたいなことと同じなんでしょうけど。
わたし個人としては、一度にかけ切らなくても良いタイプの剤が、もっと増えると、便利だなと思います。自分で希釈するタイプのだと、小ぶりのハンドスプレー1本分くらいを一度に作って一度にかける・・・・・植物の数が少なかったら、それも現実的ではないように思うのです。
ちなみに、ベニ○Xスプレー、ガーデニングし始めてから買ったの3か4本目です。1本が軽く半年以上持ちます(^_^;;;
なぜでしょうね・・・・・指示通り満遍なくちゃんと撒いてないからですねぇ(笑)ぼちぼち効きますよ(謎)
>家庭園芸用に購入する人がこれらの薬剤の特性を認識した上で〜
いやまったく、その通りだと思うのですけど、認識しろってのも無理な注文だと思ってるわけですf(^_^::
バラ初心者
2004/05/10(月) 16:54:49
>環境整備の必要性を知ることのほうがもっと大切だと思います。特に>最初のうちほど薬さえ撒けば治るはずと思ってるかも知れませんし。
ご尤もでございます。今は引っ越して15弱坪程のルーフバルコニーになったので、大分風通しも良いようですが、以前は正に「アパートのベランダ」にそれこそ入り込めない場所が出来るほど並べてしまって、その結果・・・と言うのもありましたねぇ、確かに。
要は臨機応変と、自分で学んでゆく気持ちだとは思うのですけど。
しかし、まあ、精神論に走っちゃうとこの話もこれで終わっちゃうので(笑)。
でも、知ってから分かるんじゃ、本当はいけない問題なんですよね?
パソコンのマニュアルなら困って初めて読んでもなんとかなるけど、相手は農薬ですから・・・。おっと、話が逸れ逸れになってきた(^^ゞ
たちつ
2004/05/10(月) 17:20:27
鉢数の少ない人や手軽なのが便利ですが、同じ種類の農薬でも、効き目が悪いように思います。又やたらと飛び散り、霧粒が小さすぎる。無風状態でも、大変。指が疲れる。少し遠い(手の届く範囲)と一々鉢を引っ張り出して、噴霧する必要が在る。雨降りのベランダ噴霧は便利。
面倒ですが希釈タイプを主に使ってます。良く貰うが応急用にしか使っていない。耐性菌問題は余り気にしていない。隅々まで噴霧して納得している。第一見えない。どれが耐性菌なのか区別できない。製薬会社でも解っていないのでは、若しくは一般家庭園芸家向けには公開してない・必要性が薄いと考えています。農協や栽培農家向けならセールス広報しているかもしれませんが。
まして、外国産の苗木は、何が展着菌として付いているか不明。
検疫所でも、輸入の数量や種類が多すぎて管理不能状態と想像します。(撲滅処理・防除処理は、牛では無いですが全頭検査は不可能。)。伝染してから考えるようにしてます。
犬塚信乃
2004/05/10(月) 20:09:10
実は先日、DIYで清算のためレジに並んでいると
私の前のオバサンがオル○トランCを5本購入していたのです。
そこで、先日のウドンコ病とサプロールの話を思い出した訳ですよ。
「これでは、効かなくなるわな〜」
犬塚信乃
2004/05/10(月) 20:10:27
うわ〜
伏字になってない!
pinetree
2004/05/11(火) 01:21:16
>うわ〜 伏字になってない!
って、立ち上げから伏せ字じゃないっス。ってなつっこみは置いといて・・・
スプレーとか使ったこと無いのですが、スプレーで出ている製剤は、新薬、特効薬の類はほとんど無く、言い方が不適切かもしれませんが、B級剤が多いように思います。ですから、耐性菌が存在するのは当たり前とも言えます。
うどんこ病に関してなら、もし、そこら中の家庭菜園で、特定のスプレー製剤が使われたら、薬の効かないうどんこ病が蔓延することになるでしょう。が、地域という大きなフィールドの中では、いろいろな製剤が使われ、その可能性は低くなると思います。このことは、産地単位で同じ製剤が使われる可能性がある経済栽培とは、条件が異なるはずです。
ただ、個々の家庭レベル、あるいは1本のバラの木では、同じ剤が繰り返し使われる可能性が高いわけで、気がついたら耐性菌だらけ、それでも販売店の人がこの薬が効くと言ったから、あるいはもったいないからと使い続ければ・・・真っ白け。
うどんこの場合、温度が低くなれば活動は沈静化しますから、気がつかなければ毎年同じ事を繰り返し、「バラ作りは難しいわ」となる。
結局、そこに至るかどうかは、「運良く」薬が効いてくれた場合か、「耐性菌」とか「ローテーション」とかを意識するかしないか、の違いではないでしょうか。>これって、バラ初心者さんの経験と一緒ですね。
先にも書きましたが、病害虫防除の基本は、まず、越冬期防除や被害葉の除去などにより、病害虫の密度を下げておき、その上で、発生初期の立ち上がりを中心に薬剤でたたくことです。病害虫密度が高いまま薬剤を使用すれば、薬の効かないハダニやうどんこ病の蔓延を早めます。
スプレー缶もそのような使い方をすれば、効果的に使えるでしょう。ただ、それを使う人の多くが「病害虫には農薬散布」的な考え方を持ち、農薬散布だけで手軽にすましたいと考えているであろうことが、一番の問題なのではと思います。
例によって長くなりましたので、抵抗(耐)性発現については機会が有れば。
犬塚信乃
2004/05/11(火) 07:44:16
[[解決]]
真打が登場しましたね。
まさに的を得たお答え、ありがとうございます。
結果的にpinetreeさんにこのように書いて欲しくて誘導したみたいな
気がします。
伏字を使うときはしっかり見直ししないとダメですね。
pinetree
2004/05/11(火) 19:03:17
誤解のないように申し上げておきますが、私は単なるエンドユーザーの一人です。
それに、内容は、皆さんが書き込んだ内容をまとめたに過ぎません。犬塚さんを始め、みなさん方、すでにお解りの事と思います。
かって、なかなか減らない抵抗性ミカンハダニと格闘するうち、ある日突然、くしゃみ、鼻水、目のかゆみ、肌荒れ、喘息みたいな息苦しさに見舞われました。その時は、涙ぼろぼろで家に帰りました。立派な、ダニアレルギー患者の完成ですね。
今ではダニの居るミカン園での作業は、かなりの苦痛を伴います。当時、アレルギー獲得の人体メカニズムとともに、抵抗性ハダニの問題、効果的なダニ密度抑制の方法など知っていたら、こんな事にはならなかったでしょう。
私は、無農薬、自然農法論者ではありません。もちろん農薬も使います。ただ、余計な化学物質としての農薬と同様、ダストとしてのカビ、ダニガラなども、摂取しないに越した事はないと思います。そのためにも、より効果的に、農薬を使って欲しいと思います。
説教臭い事は承知しておりますが、参考になるなら、私見を述べさせて頂きます。
しかし、疑似餌に食いつく魚のように、犬塚さんにつり上げられるのも、ちと悔しい・・・
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