イングリッシュガーデンに牡丹
はる
2004/05/07(金) 21:14:07
始めまして。初の投稿です。去年輸入住宅風のかなり洋風のオレンジ色の家を建てました。ところが実家の母は自分の和風の庭にあるシラン、ゆり、すみれ、都ワスレなど和風の植物を持ってきます。極めつけは今日叔母から頂いたチョー豪華な牡丹。えんじの色で、大株です。庭が小さいし、イングリッシュガーデン目指して日々研究している中、どう扱ってよいのやら。
見えないとこに植えるわけにも枯らすわけにも行きませんし・・。気持は嬉しいのですが・・・。
どなたか和風の植物を植えつつイングリッシュガーデンをうまく作っていらっしゃる方など、何でも良いです。ご意見頂きたくて投稿いたしました。よろしくお願いいたします。
まお
2004/05/07(金) 23:01:37
前回「種の期限」の件では多くの方にアドパイスいただき、ありがとうございました。私はベルギーに住んでいますが、私も含めてこちらの多くの人は和風、洋風ミックスした庭を楽しんでいます。あまり意識せずに。日本だと地味な扱いをされてしまう茶花でも、うまく洋の庭にとけこんでいます。
形式、型を好むUKで、典型イングリッシュガーデンもありますが、アジア(和風)と洋風混ぜた感じのお庭が最近はやっています。ちなみに最近ヨーロッパでは、庭に日本のもみじを植えるのが人気です。我が家の隣にはイギリス人の年配の方がすんでいますが、芝の真ん中に日本のもみじ、その横にいかにもイギリスらしい、ガーデンテーブルとティーセット。
私のイングリッシュガーデンも30パーセントは和風(もしくはアジア風)の植物です。
はるさんが持っている、すみれ、ゆりもその中にあります。ボタンはありませんが、豪華(派手)なピンクの日本のつつじや竹があります。
はるさんの言われる様に、日本だと家を建てた直後で、庭にあまり植物がないと、ご近所の方、親戚の方、いろいろ植物を持ってきてくれたりするんですよね。頭の中でデザインしていた庭に合う花でないと、がっくりすると思います。でも、和風の植物という概念を除いたら楽になりますよ。
この花は和風だから、、と決め付けるより、いかに他の花(洋花)と調和させることができるか?これも園芸の楽しみではないでしょうか?見た目をしっくりなじませるのは、個々の植物の成長期間にもよりますが、ちょっと時間がかかりましたが。ご参考になれば幸いです。
たちつ
2004/05/08(土) 02:12:02
気分的なもので、写真やデザインの本の見すぎでは。
古典的な神社仏閣や日本庭園なら兎も角、大抵の家庭庭園は和洋折衷以上に、何でもありです。最初は造園屋に頼んだりしていますが、ほったらかしで自然消滅か、又は、好みの植物を雑植。
第一に、中世時代以前に帰化した植物は、別にして、大抵は戦後輸入定着したものです。又は貿易大幅黒字やガットつるし上げ・規制緩和以後に大量に入ってきた。どれが日本固有の種なのか、区別できないくらいです。野生植物でも、どれが本来の日本の野生なのか、解らなくなる程、育っています。少々オーバーか。
それらが、和風の庭に植わっています。純和風の玄関に、胡蝶蘭があったり、チュウリップがサツキやマツの付近に植わっていたりして。
他人から観れば、本人ほど理解していない。理解出来ない。要は纏まって小奇麗に観えるかどうかです。枯れ葉も山の賑わい。人に因れば、松も紅葉すると思っている人もいる位ですから。実は枯れているのですが。流行のコニファーも普通の杉や檜木・翌檜の幼苗と変わりませんよ。尤も、これ等は、コニファとは云いませんが。
ベジタブルガーデン等は丸っきり観葉植物と云っているが、中身はキャベツとパセリ・センターに月桂樹に絡ませたナスタチュームと周りにつげの城壁仕立て。此れが、イギリス貴族の庭園。エンドウを紅葉レタスや赤シソで縁取りしたガーデンもあります。
大きい屋敷には、玄関に車(昔は馬車)で横付けする為に、ホテルの入り口みたいな、柱付きの屋根が良くあります。その柱や屋敷の壁に、蔓薔薇やピラカンサの釘止め固定なら、まだ「そうかな」と考えられますがフジが絡ましてあります。メインの庭園は芝生にコニファーの団地の自転車小屋仕立て、コニファの下は、白妙菊・苧環・菖蒲(アイリス)・漆(紅葉が鮮やか・皮膚病になる)尤も彫刻は二宮金次郎の石造でなく、マリア像であったり、ビーナスの誕生の彫刻ですが。撫子あり、カンゾウ(キスゲ・ヘメロカリス)あり、朝霧草、百合、露草、勿忘草、ギボウシ、寿洲貴、笹、その他日本の一般家庭にある洋花。冬に、花や色野菜の無い時はどれだけ悲惨な事かと考え込む。冬の閑散とした沈んだ心が、春の開花と共に自然のありがたさを感じるのでしょうか。日本の豪邸なら、年中、何かの花や実がなっている。その分春の華やかさも押さえ気味ですが。庭園は何処も其れなりに綺麗ですが、庭園作りは、日本の庭園が世界一だと思う。良く考えられている。「静の心」が「四季折々の動」にスライドして常に「心は静」である。何一つの滲み(死角・落ち度)が無い。欧米の庭園には「フワフワした華やかさ」はあるが「心の奥行き」が感じられない。飽きてくる。環境・育ちの違いか。
要するに、植木鉢が大きい。鉢の彫刻が凝っている。置物が凝っている。高価そう。建物が古く、草花が古い建物と良く調和している。
花の種類の拘りも有りますが、デザインの仕方で、なんとでも成る。と云う事だと思います。心の持ち方次第。極端に言えば、58ダイヤも144ダイヤも、昼間付ければ同じ。毛皮で云えば、ウサギもチンチラも耐久性が無いので、一般的に安物と感じるでしょうね。
ある(忘れました)日本外交官が、「イギリスから学ぶものは何も無い」と云っていました。其の時は「そんな程度か」とおもっていましたが、マイナス経済成長の現在は、成長はアメリカ、市場は中国、貧乏時代の生き方はイギリスに見習へと考えています。
少し的外れで、しつこかったかな。
VITA
[URL:http://vita.easter.ne.jp/]
2004/05/08(土) 02:51:53
イングリッシュガーデンに使う素材、結構日本のものが注目されているし
取り入れられていますよ。
ギボウシがいい例ですよね。
あまり、このスタイルはこれじゃなきゃイケナイと堅苦しく考えなくても
良いんじゃないかと思います。
シランはアガパンサス風だし、スミレはビオラだし、ミヤコワスレはマム、
ボタンはピアニーですよね、言葉のマジックに近いけど。
http://www.uknow.or.jp/bta/theme/garden/garden01.htm
のページとか見たら、おかしくないと思いますが。
たちつ
2004/05/08(土) 10:24:17
余談 追送信
イギリス人を多くは付き合った事がありませんが、質素で、再利用が上手・自己主張に自信と誇りを持っている。女性の下着でも、シルクのレース編みで、先祖が手編みしたのか、数代に渡って使いまわしして、其れを自慢していた。又夏の白のブラウスを冬には、墨で黒い色に染めて、見せに来た事もある。庭にしても、玄関(門柱)に、「GARDEN OPEN SUNDAY」等大きく張り紙して、個人の庭を一般公開している人も相当あるらしい。「庭好き大歓迎」という意味でしょうね。中には、紅茶やケーキをサービスしてくれるお宅も在ったり、何人の訪問客があったとか、招く方も好きなら、わざわざと遠方まで足を伸ばすのも、好き者揃い。日本では、社寺や公共施設・知人宅以外では、考えられない。
ホテルにしても、地価や採算・余裕が無いのか、客の興味が薄いのか、庭らしい、庭が小さくて・少ない。其の点工事現場の囲いや通路に、花の絵やプランターを、配置してある事には、感心する。私なら、囲い・目隠しを園芸アートギャラリーにして、ボランティアに無料で公募・公開する。建築家は安く付くし、芸術家は、展示場になるし、通行人は楽しめる。
まお
2004/05/08(土) 18:14:58
たちつさんやVITAさんのおっしゃる通りだと思います。植物もグローバル化といったところでしょうか。玄関先に日本では和風扱いされるギボウシ、ユキノシタ、つわぶき、フジなど植えているのを良く見かけます。家のデザインも関係しているとは思いますが、違和感や、いかにも和風という感じは全く受けません。一度、日本にあるイングリッシュガーデンを実際見てみて、手持ちの植物をどのように植え込むか想像してみるのはどうでしょうか。いつか素敵なお庭ができると良いですね。余談ですが、ホームセンターでサントリーの花てまりとミリオンベルの苗、しゅんぎくとミズナの種が売られています。ヨーロッパのキッチンガーデンにしゅんぎく、ミズナが生えていてもおかしくないわけです。
VITA
[URL:http://vita.easter.ne.jp/]
2004/05/08(土) 22:21:17
ちょっと脱線。
ヨーロッパの方も春菊や水菜は食用で育てているんですか??
日本でも水菜は人気が有るようだけど(どこのコンビニにもサラダ有り)、
春菊ってあんまり食べないじゃないですか。
どーゆー風に調理しているのか興味有りますね〜。
まお
2004/05/09(日) 01:46:21
実際ヨーロッパの人が食べているのは見たことないのですが。
春菊の種の袋には「スープ、テンプラにどうぞ」と書いてありました。
ポタージュスープに入れているのを想像します。
テンプラも、ベルギーのほとんどの家庭にあるフライドポテト揚げ器で、じゃがいもと一緒に揚げて、マヨネーズをつけて食べている気がします。
ミズナは未確認。
かなり脱線したお話ですみません。
こまどり
2004/05/09(日) 12:36:06
こんにちは。
イメージと違う花をたくさん頂くので困ってらっしゃるのですね。
はるさんの思うイングリッシュガーデンって どういうのでしょう?
英国の宮殿の庭園みたいに 薔薇なんかが見事に管理されている風情?
それとも片田舎の民家の庭先風に、林や野原のようにとりどりの花が楚々と乱れ咲いているような
ナチュラルな雰囲気ですか?(でもこれも、そういう風情に手入れはされていると思います。)
お住まいどちらかわかりませんが、気候の似ている地域ならいいですが
夏に高温多湿虫いっぱいの日本で、素敵なイングリッシュガーデンを維持し続けるのは
結構しんどいと思います。一年じゃなく ずっとですから。
(毎年一年草苗を好みで買い替え 花壇に植え付けるだけなら簡単ですが。)
だから 日本に昔からある丈夫な植物も適当に組み合わせ馴染ませる術が賢明かと思います。
お母様がくださった花は皆丈夫で控えめで、でもその時期場所で、きちんと自分を主張してくれる
可愛い花ばかりと思います。普段はグリーンとして存在し、ある時控えめに花をつけているのを
発見したら その健気さに愛しさを感じてしまう類の花たちと思います。
ご実家の庭が和風だから そこから来た花は洋風の庭に絶対馴染まない。
和風庭をつくろうアイテムによく指名される花だから 洋風庭にはダメ。 と頭から思わないで
名前にまどわされず、花だけでなく花のない時期の葉や全体の雰囲気を思えば、
英国人の散歩する林で咲いていても何の違和感もない花たちと思います。
逆はあるかもしれませんが、(絶対に和風庭に向かない花とか)、
イングリッシュナチュラルガーデンを目指すなら
小さな野の花的日本の花は 何の邪魔もしないと思います。
メインの洋風花(昔の日本にはなかったような花)の間に入れても 馴染む姿、色合いだと思います。
いくらでも植え替えできるのですし、しばらく小さな鉢植えのままにして
シーズン中にあちこち移動して、よい場所を探す手もあります。
植え替えも楽しい作業のひとつですから、鉢に少し凝ってみて ご自分でそのえんじの牡丹を
「東洋びいきの英国人が自分の庭に満足げに並べている花」ふうに アレンジしてみるのも楽しいかも。
鉢で育てると 場所を移動できる強みがあります。メインにしたいとき メインの場所へ移せます。
控えさせることもできます。
もし道行く人を楽しませることのできる造りの庭なら 季節ごとに何かが入れ替わるのも
楽しませてくれるものです。
長くなってしまってすみません。頂いた花たちの弁護させていただきました。
本にあるガーデンそのままを作ろうとしないで はるさん家らしい花揃えになさって、
モデル庭にプラス何かがあるのが 『和める我が家の庭』になるのでは と思います。
語らいにもエピソードが増えると思います。
それから、どんな立派ないただきものでも、病気や何かで枯れる時もあります。
新築祝いの大切なものだけれど、でもそのことにこだわって しんどくならないようにしてくださいね。
他の自分が選んだ花と同じに世話できればいいのだと思います。
楽しく悩んで研究なさってくださいね。
たちつ
2004/05/09(日) 12:43:18
一般家庭のガーデンで、比較的進んでいるのは、オーストラリア・ニュウジーランドで、今後脚光を浴びて来ると考えます。
はる
2004/05/09(日) 22:11:57
皆さんありがとうございます。私もお花をこれはだめ、これはいい、と決め付けるのは寂しいなーっと思っていましたが、何分植えるスペースもなく、組み合わせで洋風に・・・と、私も思ったのですが大きな牡丹で、そういうゆとりもなさそうです。玄関の横に一本どどんと置く感じかな・・・。地植えがいいらしいので
・・・。
牡丹は花が咲くのも一瞬ですし、場所をとる割りに悲しいなー。と言うのも本音。叔母さんごめんなさい〜。
でもせっかく頂いたものですし、これも縁。牡丹自体はとてもきれいなので愛情をかけて見守ってあげたいと思います。
でも皆さんにご意見いただき、まだまだ可能性ありと思うことができました。
今はナチュラルな感じにうまく持っていけるように・・・楽しめたらと思っています。
ありがとうございました。
園芸相談掲示板@園芸相談センター