赤玉土って使い捨てなの?

[園芸相談センター]の過去ログです

やまぼうし 2004/01/20(火) 21:38:43
家の庭は粘土質なので,焼き赤玉土の中粒を大量に入れて水はけを改善したのですが,考えてみれば赤玉土って粘土なんですよね.1月14日の過去ログにもあったように,粒が壊れてしまえば,かえって水はけを悪くするのでは?と心配です.庭全体の土質を“長い目で”見た場合,赤玉土は使わない方がよいのでしょうか.どうかご指導お願いいたします.

ばーもんと 2004/01/20(火) 22:40:27
高くつきましたね
赤玉の代替えというと焼き赤玉になりますが
庭土の改良には 腐葉土を使います
微生物に活動させて小動物を呼び
隙間と養分のある土にします
日向土の細かいものも一緒に漉き込んでもいいですよ
鉢植えにも 底石は使わなくても腐葉土と日向土は
混ぜ込んでいます 水はけいいですよ

ともえ 2004/01/20(火) 23:11:46
粘土質の庭土の改良資材としてはパーライトが手軽で安価でいいですよ。あとはバーモントさんのおっしゃるとおり腐葉土ですね。
まず深さ40センチほど耕します。粘土の塊が出たら取り除きます。
次に改良資材を鋤き込みます。1平方メートルあたり、パーライトを20リットル、腐葉土か牛糞堆肥を40リットル、珪酸白土を1リットルほど混ぜ込みます。
結構な量ですが、これだけやれば造成地のねとねと土もびっくりするほどふかふかになります。うちも焼き物の焼けそうなほどの粘土質の土でしたが、いろいろな植物が育つようになりました。
さらに、春と秋に1平方mあたり10リットルの腐葉土でマルチングをしています。新しくマルチングをする前に以前に敷いた腐葉土は鋤き混んでしまいます。そうして毎年腐葉土を鋤き混んでいるとふかふか土が維持されるようです。
粘土は肥料分が少ないので、ついでに有機質肥料を鋤き混むといいですね。化成肥料より微量要素が豊富に含まれています。うちでは鶏糞を使用しています。1平方メートルあたり100グラムくらいかな。鶏糞は長く置いておくと水分を吸って固まってしまうので、初めは少なめに購入しましょう。

やまぼうし 2004/01/20(火) 23:35:20
ばーもんとさん,ともえさん.さっそくありがとうございます.確かに高くつきました(^^;)授業料だと思ってあきらめます.ところで,鉢植えで使い古した赤玉土はどのように再生されていますか?お教えいただけると幸いです.

pinetree 2004/01/21(水) 00:40:18
 粘土質土壌の改良などやったことがないので偉そうなことはいえないのですが,ともえさんが書かれている中で気になったことがありますので。
 有機物等の混入で物理性を改善するのはおっしゃるとおりと思いますが,牛糞たい肥については1平方mあたり40リットルは,仮に比重0.5で計算すると20kg,10aあたり20tになります。たい肥などの有機物施用量は,果樹園などの開墾時では10aあたり6t程度,毎年施用で2t程度が目安かと思います。腐葉土もそれに準じます。野菜などでも似たような量だったように記憶していますが,うろ覚えです。
 また,たい肥の質にもよるのですが,チッ素成分の高い「効く」厩たい肥を多量に施しますと,一気に肥効が現れ,過繁茂や濃度障害を引き起こす可能性もあります。また,有機物の量が多すぎると,土壌が乾燥しやすくなる弊害もあります。
 ただし,小面積なら少しくらい多くても問題になりにくいです。また,ともえさんがお書きのように,40cm掘り起こせば,問題にはならないのかもしれません。
 対象の土壌条件,たい肥の質によっても変わるでしょうし,現場を見ずに明言できないのは承知の上ですが,初年目のたい肥についてはせめて半量にしておき,様子を見ながら2〜3年に分けてやられた方がよいかと思います。

 なお,重機を用いた造成では,下層に不透水層が形成されます。粘土質土壌では横への浸透も少ないため,一部分だけ掘って土壌改良すると,梅雨時などに土中に隠れた池のような状態になり,根ぐされなどを引き起こします。そのような条件では,排水対策も必要です。

VITA [URL:http://vita.easter.ne.jp/] 2004/01/21(水) 01:26:53
再生方法はいくつかあります。
●日光消毒
古土をふるいに通し、古い根、枯葉などを取る。
ふるった微塵の細かいほうはコンテナ栽培用には使えません。
ふるいに残ったほうを、少し湿らせて黒いビニール袋に入れて
密封し、夏は2〜3日直射日光にあてて殺菌します。
私が住む地域は黒ビニがないので、アメリカ製の濃紺を使っています(^◇^;)
その後乾かし、新しい腐葉土や赤玉土を3割以上混ぜて使います。

●電子レンジ
日光消毒の「2〜3日直射日光」の部分を電子レンジでチンして済ませる。
大量には向かない。
同様にフライパンで炒める方法もあり。

●熱湯消毒
日光消毒の「2〜3日直射日光」の部分を熱湯をかけて済ませる。
プラスティックは変形するので、素焼鉢か不織布に入れてやる。
十分温度が上がるようにたっぷり掛ける。

市販の土のリサイクル剤や木酢液で消毒するなど、人によって
さまざまなバリエーションがあります。
私は木酢液とミリオンを入れます。
(最近面倒で再生してないな〜)

ともえ 2004/01/21(水) 16:06:56
牛糞堆肥は40リットル入りの袋で5キログラムくらいだったと思います。わたしが持ち上げられるくらいの重さでしたから。
でも、気になるようなら重さを量ってみてくださいね。不足気味のものを追加する方が、施しすぎに対処するより絶対楽ですから。

ともえ 2004/01/21(水) 18:34:49
そうそう、焼き赤玉土と赤玉土は性質が相当違うので、同じようには使えないそうです。焼き赤玉土は「アルカリ性で保水性、保肥性共に低く、赤玉土に似て非なるものです。一般の植物の栽培では軽石の代用として使います」と、手持ちの本に書いてありました。ばーもんとさんのおっしゃる日向土も軽石の一種ですし、焼き赤玉土でも排水性の改良ってできるのかもしれませんね???自信はないですが。

pinetree 2004/01/21(水) 19:13:31
>ともえさん
 本筋を外れた話題に書き込みをありがとうございました。
 堆肥の場合,体積で示すと絶対量が分かりにくいのですが,重さで示しても質や含水量の問題もありいまいちぴんときません。
 本当に堆肥の比重が0.5程度なのか自信ありませんし,お書きのように試しに計ってから,様子を見ながら追加するのが最良と思います。
 失礼いたしました。

やまぼうし 2004/01/22(木) 19:34:37
たくさんの書き込み,本当にありがとうございます.そろそろ解決ボタンを押そうと思うのですが,最後に1つだけ.VITAさんの「ふるった微塵の細かいほうはコンテナ栽培用には使えません」というお言葉,および「いずれ赤玉はすべて微塵となる」ということからすると,やはり赤玉土は「コンテナ用の一時しのぎの基本用土」と烙印ををしてしまってよいのでしょうか?もし,「それはちがう!」という方がいらっしゃいましたら,ぜひご意見をお聞かせください.

犬塚信乃 2004/01/22(木) 19:49:29
赤玉土の微塵は私は睡蓮やコウホネなどの水生植物の基本用土として、
荒木田土などと混合して使っております。
通気性や透水性が悪いならば、それらの要件を充たす植物に適用すれば
よいのではないでしょうか?

VITA [URL:http://vita.easter.ne.jp/] 2004/01/23(金) 01:55:11
>やはり赤玉土は「コンテナ用の一時しのぎの基本用土」と烙印ををしてしまってよいのでしょうか?

烙印とは極端ですが、最終的にはそうなりますね。
でも、団粒構造が崩れるという意味では赤玉に限ったことじゃないのでは?
有機微生物系のリサイクル材の様なものや堆肥を使って、時間はかかるけど
使えるようになるんじゃないかな〜。

微塵は私は濃いめの木酢液をかけて、レンジでチンして種蒔きの用土や覆土に使います。

無知 2004/01/23(金) 02:15:10
やまぼうし さん。
赤玉土に関して質問した者です。
私は自由時間が増えてから女房が買った鉢花を眺めているうちに分からない事が沢山出てきました。
その内の一つが軽くつまむと潰れる赤玉土の寿命でした。
何事も突き詰めれば詰めるほど疑問(興味)は幾何級数的に大きくなりますね。その辺りの匙加減が微妙です。

ところで現在の私の興味の一つは水遣り時期の見極めです。
これに関しては市販の金属電位差による水分計を試してみていますがこれが又、難しい。本件、場所を改めて質問する事にします。
疑問を楽しみましょう。ここには詳しい方が沢山居られて頼もしいです。

pinetree 2004/01/23(金) 19:38:38
 土の物理性を示す土壌三相というのがあり、固相(土)、気相(空気)、液相(水)の3つで示されます。容積から固相を差し引けば、残りが気相と液相で、気相部分は雨やかん水によって液相に変わります。植物が健全に育つには土壌三相のバランスが大切です。

 例えば、粘土質土壌は粒子が細かく固相割合が高いためにバランスが悪く、良い土にするためには孔げき(気相と液相)部分を大きくする必要があり、有機物を加え耕すことで団粒化させます。
 団粒化は、土の粒子がつながって固まりになることで、構造的な違いはありますが赤玉土と孔げき(粒のすきま)の関係によく似ています。

 この土壌三相は永久に変わらないわけではなく、植物を植えたり時間が経過すれば、有機物の分解とともに団粒構造が崩れ、通気性、保水性などの物理性のみならず、化学性も悪化します。健康な状態に戻さねば次の植物はうまく育ちません。形状的には、赤玉土の崩れた状態に似てますね。

 畑などの土壌物理性に関しては、団粒化に必要なたい肥などの有機物は5〜6年をかけて分解され、それに伴い団粒構造も崩れますが、ともえさんがお書きのように、
>毎年腐葉土を鋤き混んでいるとふかふか土が維持されるようです。
は、分解して少なくなる有機物を補うことで、団粒構造が維持されることを示し、土の物理面では、このことが「再生」に当たると思います。畑の土は、10年100年がこの繰り返しです。

 赤玉土は、赤玉土としての再生は困難ですが、粘土土壌(みじん?)として考えると、VITAさんがお書きのように、たい肥などを使い時間をかけることで団粒性の高い「土」として再生することは可能と考えます。 この課程は、鉢土だろうがプランターの土だろうが、基本的には畑の土と変わりないと思いますし、作業自体は、やまぼうしさんがやろうとしておられる「粘土質の庭土の改良」と同じと思います。

 ただ、肥料的な偏りなど化学性の問題や病害虫の問題もあります。赤玉土なら手間ひまかけるよりも買った方が安い・・・と思えば、廃棄って事になるのでしょうね。

 思うところを書かせていただきましたが、時間の割にはうまく言えないものですね。解りにくかったらすみません。

犬塚信乃 2004/01/23(金) 20:06:11
私は毎年、鉢植のバラの土替えを12月に行っております。そして、
その作業が終える後に残った、鉢土の残渣?を裏山の雑木林にばら撒きます。 
何年か後に腐葉土を採集に現地へ赴きますと、それは見事な有機物に再生されています。
T県で採取された赤玉土がT県で腐葉土の発酵促進資材として再生するという連環をなしていると思います。
ただ、問題は科学肥料を多用した後の塩類過多の状態が果たして、
自然は何年くらいで復元してくれるか?というデータが無い事だと思います。

やまぼうし 2004/01/23(金) 22:27:42
多くの方々に有益な意見を頂き,感謝感謝です.園芸書籍を見れば,必ずといっていいほど「赤玉7の腐葉土3」と書かれているだけで,“きれいな花を咲かせたその先のこと”にはまったく触れられていなかったように思います(私自身の目がそっちに向いていなかったからかもしれませんが).皆様のおかげで,“その先のこと”がぼんやりとではありますが見えてきた気がします.

園芸1年生の私ですが,庭いじりをしていると「土」というもののありがたさをひしひしと感じます.ですから,今年(だけ)きれいな花を咲かせるために土を使い捨てにするのは気が引けます.庭に入れた赤玉土が,微塵となり,そして再び団粒化する日を夢見て,コンポストと腐葉土作りに励みたいと思います.

皆様本当にありがとうございました.

やまぼうし 2004/01/24(土) 22:17:42
[[解決]]
すみません.解決ボタンを押すのを忘れていました.


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