種の保存の仕方

[園芸相談センター]の過去ログです

Kei [URL:http://www.edit.ne.jp/~kei/tapuromu/] 2001/09/23(日) 23:59:07
種の保存というとやはり種により全然違ってくるのでしょうか?
熱帯フルーツの種を少しの間保存するときは十分湿らせて
空気に触れないようにした方が言いといわれたのですが、
これは取り巻きのもの全般に言えるのでしょうか?
また他の種の場合はどうすればいいのでしょうか? 
やはり真空パックとかに入れて空気に触れさせずにしておいた方が
良いのでしょうか? 初歩的な質問ですみません。

みぞぐち 2001/09/24(月) 01:01:21
Keiさん曰く:
> 種の保存というとやはり種により全然違ってくるのでしょうか?

その通りです。どの種にも適用できる保存方法というのはありませ
んので、種類によって方法を変える必要があります。例えば熱帯果
樹の種は冷蔵すると発芽率がぐっと落ちるものが多く、冷凍すると
ほとんど枯死します。
# だめだとは思いつつ冷凍ライチの種をどれほど播いたことか。(^^;;

その他にも乾かすと失活するもの、乾燥状態で長く保存できるもの、
液果の実の部分がついていると発芽しないもの、どのみち保存がほ
とんど効かないものなど、千差万別ですので、具体的に植物の名前
をつけて相談された方がいいと思いますよ。

Kei [URL:http://www.edit.ne.jp/~kei/tapuromu/] 2001/09/25(火) 00:53:35
みぞぐちさん、有り難うございます。
具体的な植物でなく、一般的にはどうなのかなぁ、と思ったのですが、
抽象的になってしまい申し訳ございません。

全体的に言うとやはり「自生地の環境に合わせる」ということなのでしょうか?
熱帯果樹だったら、一年を通して暖かいので寒さに耐える必要がなく、
いつでも発芽に十分な温度があり発芽できるので、乾燥に耐える必要がないから、
寒くなったり、乾燥すると発芽率が一気に落ちる。
逆に言えば、温帯の植物は、冬を経験するし、春に発芽するから寒さにも乾燥にも
耐えられる、ということでしょうか。

そう考えると、アサガオなどは腐らないように乾燥させて、常温保存でいいんですよね?

みぞぐち 2001/09/25(火) 12:38:12
Keiさん曰く:
> 「自生地の環境に合わせる」ということなのでしょうか?

というより、その植物がどういったやり方で子孫を残そうとしてい
るかを考えるといいと思います。寿命の短い一年草の多くは風で種
子を飛ばすものが多いので、種はある程度乾燥に耐える作りになっ
ていますね。だから袋種も市販できるわけで。

一方、動物に食われて種子を散布する樹木の中にはやや大型の種で、
発芽までに時間を要するものが結構見られます。すぐ乾いてしまう
ような環境は芽が出ても木の成長に適さないので、乾燥には耐える
ように出来ていない、ということになりますね。

温帯、熱帯という気候帯に関してももちろん種子の散布、定着にか
なり差があるはずですが、これは個々の樹木の性質によって異なる
ので一概には言えません。

アサガオの種は乾燥保存でいいと思います。いわゆるイシダネ(種
皮が堅くなる種)で乾燥に対しては強い反面、吸水しにくいので、
播種前に種を一晩水に漬けたり、種皮に傷をつけて播いたりします
ね。マメ科の木など、もっと種皮が厚いものは、熱湯に漬けたり、
硫酸をかけたりして発芽促進するものもあります。(^^)

Kei [URL:http://www.edit.ne.jp/~kei/tapuromu/] 2001/09/26(水) 06:09:48
みぞぐちさん、どうも有り難うございました。
ようやく納得できました。
植え替え、水やりなどは自生地の環境で良いのですよね?
植え替えなら、自生地の気候に一番近くなり始めた頃、
水やりも「自生地の気候と降水量」の関係にあわせて、ということで。
以前近くの園芸店で、「ガジュマルはいつ植え替えたらいいか?」
とたずねたところ、「9月くらいの涼しくなってからがいい」と
いわれ疑問に思ったのですが、園芸店の方の言うとおりなのでしょうか?
夏の暑いときの方が、自生地の気候に近いからいいのでは、と思ったのですが。

みぞぐち 2001/09/28(金) 01:23:22
Keiさん曰く:
> 植え替え、水やりなどは自生地の環境で良いのですよね?

それでいいと思います。ただし、どんなにがんばっても私たちの生
育環境と植物の自生地は違いますから、上手に生活環境に慣らして
「手なずける」ことも必要ですね。

植え替えの時期ですが、熱帯産のものでも暑い盛りに行う時には、
根が乾いたり、水が切れて葉や茎が萎れやすくなったり、といった
トラブルが生じやすくなるので、盛夏より少し前か後にずらした方
がいいということだと思います。ガジュマルは丈夫で、寒さにも強
いので秋口でいいのかもしれませんが、高温性の熱帯植物は秋以降
の植え替え作業は注意が必要だと思ってます。

Kei [URL:http://www.edit.ne.jp/~kei/tapuromu/] 2001/09/28(金) 05:56:07
[[解決]]
みぞぐちさん、最後までどうも有り難うございました。
納得できました。


[園芸相談センター]の過去ログです

園芸相談掲示板@園芸相談センター園芸相談センター